交通事故での損害保険会社とのやりとり
交通事故による損害の内容や賠償金額などは、相手方との話し合いによって決めていきます。
ここが情報格差の宝庫になります。
相手方は、日々交通事故対応をしている損害保険会社の社員です。
こちらが被害者側にもかかわらず、相手方の損害保険会社の対応が悪くて心労から交渉を不利にすすめてしまうケースも少なくありません。
今回は、交通事故に遭われた際、相手方の損害保険会社対処方法をご紹介します!
損害保険会社との対応
先方にストレスを感じる対応は、2パターンに分けられます。
誠実さに欠ける
とにかく連絡が遅い、抜け漏れが多い、約束を守らないなどが該当します。高圧的な態度をとる損害保険会社は、交通事故の交渉に慣れています。対応する相手が素人だとわかれば高圧的な態度をとってくるケースもあります。
わざわざ専門用語を出して難しい話をしたり、すぐに結論を求めてきたりと、高圧的な態度をとられた場合は要注意です。
こうした損害保険会社にあたってしまうと、被害者側としては大きなストレスになります。
かといって、対応が悪い損害保険会社の言いなりになる必要もありません。高圧的な態度をとられると精神的に辛いものですが、相手の言うことを鵜呑みにせずに、毅然とした態度でのぞみましょう。
相手方・損害保険会社の対応が悪い理由
損害保険会社は、契約者の味方です
加害者側の損害保険会社は、加害者の立場でやりとりをします。そのため、被害者側と主張や認識の違いが出てしまうのはやむを得ないことかもしれません。
加害者側の損害保険会社は、支払う損害賠償金をなるべく少なくしたいと考えるのに対し、被害者側は適正な損害賠償を請求したいと考えます。双方の考えが一致しないどころか対立する関係にあるため、「相手の損害保険会社の対応が悪い!!」と、被害者が感じるケースがあります。
相手方の損損害保険会社の「お客様」ではない
相手方の損害保険会社にとって「お客様」は、契約者(加害者)。
相手方の損害保険会社にとって被害者は「保険金を支払う相手」になります。
被害者の立場としては、誠実に対応してほしい!と考えますがお客様ではないことから被害者に対する対応が悪くなるケースもあります。
損害保険会社の対応が悪い場合~相談先
相手方の損害保険会社の対応が悪い場合、ひとりで悩まずにしかるべきところに相談することをおすすめします。
対応が悪い相手とのやりとりは、ほんとストレスです。なるべく早く終わらせたいと考えてしまうものですが、納得がいっていないまま無理に同意することはありません。
損害保険会社の対応が
悪い場合の相談先
損害保険会社の相談窓口
多くの損害保険会社には、相談窓口が設置されています。あくまで相手方の損保会社の窓口ですが苦情も受け付けてくれます。対応に不満を感じる場合は相談してみましょう。
日弁連交通事故相談センター
弁護士による電話相談や面接相談などを無料でおこなう公益財団法人になります。交通事故に関するさまざまな悩みに対応してもらえます。加害者側との交渉がうまくいかない場合の対処法などにも相談にのってくれます。電話相談は10分程度、面接相談は全国156ヶ所の相談所で30分程度おこなわれます。
交通事故対応に強い弁護士
交通事故の相手方との話し合いは、弁護士に代行してもらうことができます。弁護士にまかせることで相手方と連絡をとる必要がなくなり、損害保険会社の対応によるストレスからも解放されます。
高額な弁護士基準で相手方損害保険会社へ慰謝料を請求できる可能性が高いのも、弁護士に相談・依頼するメリットのひとつです。
交通事故対応に慣れている弁護士であれば、過失割合や損害賠償の交渉も長けているので、被害者側としては安心して任せることができます。まず、任意保険契約書の中で、「弁護士特約」にご自身もしくはご家族が加入しているかどうか確認をしましょう!
まとめ
交通事故にあり、肉体的、精神的にも疲弊するなか、相手方の損害保険会社の対応が納得いくものでなければ、大きなストレスになります。
ただ、相手方の損害保険会社は加害者がお客様のため、被害者側と意見が食い違い対立してしまうケースがあります。
損害保険会社の対応で悩みがある場合、損害保険会社の相談窓口や日弁連交通事故相談センター、交通事故対応に強い弁護士に相談することをおすすめします。
この道10年以上のプロが、情報格差解消のために情報発信をつづけます。今日も安全運転でいってらっしゃい!