親ガチャを簡単に否定しないでほしい
※この記事は貧しい親を否定するわけでもないし、全国の真摯に子育てをしている方は偉すぎるということを前提に書きますのでご容赦ください。
親ガチャという言葉、わりと強い言葉だし嫌いな人も多いと思う。
「親を大切にしろ」とか、「環境のせいにせず努力しろ」とか言いたくなる気持ちはかなり分かる。
ただ自称アンコモンの私からすれば、あらゆる格差を環境にすらできないのかと思うと余計に辛くなってしまう。
今回は同じように、アンコモン側の人に共感してもらいたいし、一つの逃げ場のような内容になれば良いなと思う。
親ガチャとは
まず親ガチャとはなにか。以下を定義とする。
「親ガチャ」とは、子どもがどんな親のもとに生まれるのかは運任せであり、家庭環境によって人生を左右されることを、スマホゲームの「ガチャ」にたとえた言葉だ。
実際に親ガチャって存在するの？
親によって子の人生が左右されることはあるのか、それとも人生は個人の努力次第なのか。両者の目線になって述べる。
親ガチャ否定派
格差は親のせいではないという意見を細分化し、以下の通り例を挙げる。
人生は個人の努力や能力に依存する、親は関係ない
行政の支援や税金の機能のおかげで格差は生まれないようになっているはずだ
情報技術の発達で知識を得るのも機会を得るのも容易になっている
要するに格差は努力や行政、IT技術の進化によって埋め合わせが可能という意見である。
親ガチャ肯定派
一方で親による格差は生まれるという意見はどうか。ここからは私見を交えて述べる。
結論、格差は埋められることもあるけど、
埋める（=マイナスから0にする）努力をしてやっとスタートラインに立つことができ、
そこから社会的に生きていったり成功したりするための努力が追加で必要であることこそが格差ではないかと考えている。
（むしろ、親に恵まれているおかげでスタートからすでに勝ち組ルートができている人すらいる）
世の中の親は十人十色で、
世帯年収も違えば教育方針や住んでいる地域、遺伝子など何もかも違う。
人と人とが違うように、親ごとに違いがあるのは当然である。
その上で、親に恵まれないながらも個人の努力によって成功した素晴らしい人がいるのも事実。
しかし、上記のような親ガチャを跳ね除けた人がレアケースで、親に恵まれないことで不利益を受けている人はもっと多いと考えるのが妥当ではないか。
経済的自由で学びたいことを学べず働きにでるしかない人もいれば、最悪の場合虐待によって命を落としてしまう人もいる。
このような現状がある中で頭ごなしに「格差は努力で埋められる」と言えるだろうか。
親ガチャを否定することの危険性と解決策
親により不利益を被る人が、「親のせいにするな」と恵まれた人とと同じような社会生活をするための努力を強要されることがあってはならないと思う。
「親に恵まれなくてもがんばって成功している人がいる」と、
一部の例のみに目を向けると、報われない自分自身を責めてしまう要因にもなってしまう。
それによって落ち込んでしまったり、周りとの差を過剰に悲しんだりしてしまうことでさらに不幸に繋がってしまう。
むしろ格差は当然と考え、努力している自分を褒めたり、落ち込んでいる原因を親のせいにすることで多少なりとも気が楽になればそれで良いと思う。
感想・自分語り
私自身も正直親には恵まれていないほうだと思う。
15歳からは高校に通いながらも食費はほとんど自分で賄っていたし、親にお金を貸していた（高校生にしては大金だったし返ってこなかった😢）
大学ももちろん受験代から学費まですべて自分のお金と奨学金で支払った。
なんなら1回生の4月から仕送り0での一人暮らしを始めた。
親から精神的な攻撃を受けたことは幾度となくあるし、もうあんまり記憶にないレベルにまでは傷心してしまった。
↑こういうデカ目の精神攻撃が記憶から消えるのはあるあるだと思うのですがみなさまいかがですかね。
なので、私からしてみれば親は血のつながっているだけの他人だし、親に依存したり言いなりになったりしなくていいんだなと思う。
親には従って当然とか、親は大切にしなさいとか、親至上主義が一般的だが
私はむしろ逆で、生んだなら責任もって大切に育てるべきであると思うし、
親どうこう以前に、大切にしてくれた人を大切にしたいし、酷いことをする人は無理に関わりたくないと思う。
親ガチャ格差はないっていう理想論は体感として、親に恵まれていて当たり前のように愛されている人がよく言うイメージがあるが、このような現状も知ってほしい。
ペットを飼う以上見返りがなくても育てるのは当たり前で、子供を生むならそれくらい当然って思うくらいがちょうど良いのかもと思った。
全国の親御さん、子育ては大変だと思うけどマジでがんばれ❗️
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