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2021夢日記  白装束の憂鬱  ji-jyo 11月27日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は不快で気持ち悪く不気味な展開だった。

始まりは何処か新興宗教のような建物にいるところからだった。

自分が立っているところは本当に建物の中なのかと思う程長い階段の途中だった。階段は優に100段以上はあり全部で何段あるかを正確に確認することは困難な状態だ。それに下から上までの途中は緩やかに螺旋を描き一番したも一番上も何があるのかさえもわからなかった。

僕は真っ白な白装束を着ていた。そして上にも下にも少し離れた場所には同じように白装束を着た人たちが階段の途中に立っている。

ここに立っていったい何をしているのかわからないでいると、下の方から何やらバケツリレーの要領でトレーに乗った料理が運ばれてきた。

下にいる人から無言でトレーを受け取る。よくわからないがそれを当たり前のように上の人に渡す。どうやらこれが白装束を身にまとった僕たちの仕事のようだ。

それから何十回も同じ行動を繰り返した。これはいったいあと何回続くんだ? そろそろ足も腕もだいぶ疲れてきた。でも僕を挟む上下の人達は表情すら何一つ変わることなくただ黙々とこの仕事を遂行している。

終わりの見えない作業を、まして単調な作業を延々と続けるのは思いのほかしんどいものがある。そして聞こえてくるのは自分と周りの人が階段を上り下りする足音とたまに食器がぶつかる小さな音だけだ。何だか気が遠くなりかけてきた僕はいよいよ下の人からトレーを受け取るときに話しかけてみた。

『あの。これっていつまで続くのですか?』

『…。さあ。』

ダメだ。なんて無気力な返答。この人はちゃんと意識はあるのかと疑いたくなる程にただただトレーを運んでいるみたいだ。次は上の人に話しかけてみよう。

『あの。この作業はいつまで続くのですか?』

『ずっとだよ。』

『えっ? ずっとって…。』

続きを話そうと思うとトレーを受け取った人は僕の話しを遮りそのまた上の人にトレーを運びだした。

ずっとってどういうことだ。そんなことあるわけないだろう。いったいこの階段の上にはどれだけの人間がいるって言うんだ。そもそもこんなに高い建物なら階段じゃなくてエレベーターとかあるだろ。何でこんなバケツリレーみたいなことを延々とさせられているんだ。これは何かの拷問なのか?

その後も同じ作業は止まることなく続いた。いささか嫌気がさしてきた僕はここから抜け出そうと考えたが、階段の幅はやけに狭くて人一人すれ違うのも厳しいくらいだ。いったいどうやって抜け出せばいいだろう。
そうだ。ここは力尽きたように見せかけ次のトレーをわざと落としてみよう。それが意味あるのかはわからないが今はそれくらいしか思いつかない。

いよいよ次のトレーを受け取り上に運ぶ途中に僕はわざとトレーから手を離し階段の下にぶちまけた。静かな階段内に大きな音が響き渡る。
どうだ? 何か反応は…。

そんな風に思った直後、確かに落としたはずのトレーも食器も気付くと跡形もなく消えていた。何だこれは!? 頭が混乱して戸惑っている僕のところに、さっきまでと同じく下の人から料理が運ばれてきた。

僕は恐怖のあまり今度は下の人もろとも押し倒そうとしたところで今日は目が覚めた。

何か意味不明で気持ちの悪い夢だった。無意味なことを繰り返しやらされる拷問みたいな話を聞いたことがあるけど、今日はまさにそんな展開の夢だったな。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 10月夢日記 ~ji-jyo~】


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ji-jyo
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