2021夢日記 空飛ぶ道具と変わったどら焼き ji-jyo 12月26日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢は何だかドタバタ珍道中的な展開だった。
始まりはSDカードの入ったプラケースを片手に走っているところからだった。
とにかく持てる力を出し尽くし必死に走っている。裏からは忍のような黒ずくめの格好をした二人組が追いかけて来ていた。
向こうはまるで忍者みたいなやつらだし、こっちは至って普通の人間だ。
このまま走って逃げてもとても逃げ切れる自信はない。
みるみるうちにその差は縮まり、気付けばどこかの立体駐車場の中に迷い込んでいた。
ひとまず車の影に身を潜め息を殺してやり過ごす。とは言えこのままでは見つかるのも時間の問題だ。もう…。あれを使うしかない。
『おい! いたぞ! こっちだ!』
追手の一人にあっけなく見つかったところで、どこに隠し持っていたのかわからない30㎝くらいしかないホッピングを取り出す。
ホッピングの下には何やら小さなエンジンのようなものが付いている。
自分で持っていたくせに使い方すらわからない。ただ自分の中に今こそこれを使うべきだと言う訳の分からない確信があるのは間違いない。
『なんだそのおもちゃは? そんなものでどうすると言うのだ。』
2人そろった追手が鼻で笑う。まあそうだろう。だって自分でもこれをどう使ってどう逃げるのかよくわからないんだから。
でもしょうがない。とりあえずハンドルの部分を握って前に突き出してみる。すると下に付いていたエンジンが回り出し、何とも頼りないジェット噴射が始まった。
お、お? これは飛ぶのか? 大丈夫か? 飛べるのか?
『おい! あいつ飛んで逃げる気だ!』
ほう。やっぱり飛ぶのか。こんな頼りない道具で? まあとにかくやってみよう。
その後も使い方はよくわからないがとにかく飛べと心で念じジャンプしてみると確かに飛んだ。飛んだは飛んだが、浮いているのはわずか3メートルほどだ。
『はっはっは! バカだ。あいつはバカなのか? あんな高さで浮いてるだけで逃げ切れると思ってるのか!?』
うるさい追手だ。そんなことはこっちが一番疑問に思っているんだよ。何なんだよこの道具は。何で持ってるのかも使い方もわからないのにこれで逃げようなんてよく思ったもんだ。とりあえず浮いてはいられるけどこのあとどうすんだよ。それにこれ燃料はどうなんだ? そもそもどうやって降りるんだよ。
心の中でブツブツ文句だけが駆け巡る展開に嫌気が刺し始めた頃、それまで頼りなかったエンジンはまるでジェット機のような轟音を立て噴射を始めた。
お、おお!
気付けば僕は大空高く舞い上がりついには逃げることに成功したようだ。
何はともあれ良かったと安心したところでそのあとはどうなったのかよくわからない。気付けば何故か閉店間際のデパートの中にいた。
和菓子専門店のレジに並び店員に声を掛ける。
『すみません。このレモンクリームどら焼きってまだありますか?』
そんなことを言ったあたりで今日は目が覚めた。
まあ慌ただしくて変な夢だった。レモンクリームどら焼きなんて食べたことないけどあるのかな。果たして美味しいのかも疑問だけど。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 11月夢日記 ~ji-jyo~】