2021夢日記 何でも売ってるキオスクと廃墟 ji-jyo 10月21日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。
昨日の夢は何だか不思議な展開だった。
始まりはどこかの駅にいるところからだった。
ホームに降りる前の構内で見たこともない夢の中での姉と二人で電車に乗る途中のようだ。どこに向かうのかはわからなかったが目の前にあるキオスクが妙に気になり立ち寄ることにした。
離れた場所から見たキオスクはどこにでもありそうな普通のものだったが、実際店の前に立つとそこにはとても不思議な光景が広がっていた。
売っているものは全てと言っていいほど僕の好きなものばかりだった。
食べ物も飲み物も普段から好んで食べる物ばかりだったし、極めつけは昔どうしても読みたかったのにどこにも売っていなかった漫画や、やってみたかったゲームソフトなども置いてあるようなお店だった。
なんだこの宝箱みたいなキオスクは。幼い頃連れて行ってもらったおもちゃ屋にでも来た時の感覚が蘇るようだ。あれもこれも欲しいとは思ったが、これからどこに向かうのかも分からないしあんまり大荷物になってしまうのはどうなのだろう。それに何より僕は何かを買う為のお金は持っていないようだった。
僕がいろいろ口惜しそうに商品を見ていると一緒にいた姉が大好きなお茶と漫画を1冊だけ買ってくれた。とても嬉しくて姉に何度もお礼をいいながら僕らは駅のホームに到着した電車に乗り込んだ。
電車は至って普通の電車だったが、やけにレトロ感漂う、いや悪く言えばボロボロのものだった。今時こんな電車が走っているのだろうか。それに乗客は僕と姉以外には誰も見当たらない。
不思議には思ったがそんなことより楽しみにしていた漫画が気になった僕は夢中で漫画を読み進めた。昔どうしても見たかった結末をまさかこんなところで読めるなんてなんてラッキーなのだろう。そんな気分でいる僕にはこれからどこに向かうのかなんてことはその時はどうでも良くなっていた。
漫画に夢中になっていたら意外と早く目的地に到着したようだ。電車の窓から外に目を向けると、そこには何故か駅のホームのような景色はなかった。
ただただ線路の途中に停まっているだけといった様子だ。
『それじゃあお姉ちゃんはここまでしか来れないから。あんたはあそこ。ほら建物が見えるでしょ。これからあそこに向かうんだよ。それと漫画は持っていけないから預かっておくね。』
『え? あそこは何? あと、漫画まだ途中だよ。もう少しだから読ませてよ。』
『もう時間がないの。ほら早く降りなさい。電車が走りだしてしまうわ。』
そんなやり取りのあと半ば無理矢理に電車から降ろされた。読みかけの漫画と姉を乗せた電車は今来たばかりの線路を逆方向に向かって進み出した。
置いていかれたのか。こんな何もなさそうな場所に。それに遠くにみえるあの建物は何だろう。まるで昔何かの番組で見た喜界島に残されたような廃墟のような建物だ。あんなところに行って何があるっていうんだ。
あ。そうだ。そう言えばせっかく買ってもらったお茶も電車に置いて来てしまった。そんなことを思い出したあたりで今日は目が覚めた。
何だか何もかも中途半端でモヤモヤする夢だった。とりあえず起きてからお茶は飲めたけど。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 9月夢日記 ~ji-jyo~】