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2021夢日記 雪山の太っ腹おじさん ji-jyo 5月24日


僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは月別にマガジンを作成してあります。

昨日の夢は戸惑いながらも嬉しい展開だった。

始まりはスキー場内にあるリフトの受付係として働いているところだった。

空は快晴、何とも気持ちのいい日で、リフトを待つ列はいつもより少しだけ長くなっていた。

『いらっしゃいませ。お気をつけていってらっしゃいませ。』

僕はテンポよく次々にお客さんをリフトに誘導していった。

しばらく若者が続いた後に、かなり年配のおじさんが大きなリュックを背負ってやってきた。

『今日は快晴だね。素晴らしいスキー日和だ。』

『そうですね。お気をつけていってらっしゃいませ。』

だいぶ年期の入ったスキー板を着け、嬉しそうにリフトに乗り込むおじさんを僕は初めてみた。

『あの方ってあんなに大きなリュック背負って、いったい何を入れてるんだろう?』

一緒に働く仲間に聞いてみると、

『俺も初めて見たけど、確か前にマネージャーから聞かされたことがある。大きなリュックを背負った太っ腹おじさんていうお客さんがいて、なんでもリフトで一番上まで登って、上でコーヒー淹れて飲むのが楽しみらしいよ。』

昔からの常連さんなのか。それにしては初めて見たな。1シーズンに1回くらいしか来ないのかな。
そんなことを考えながら長蛇の列を捌き、終業時刻を迎えた。

『あー君。すまないね。リフトの回数券を買いたいんだ。持ってるかい? 実は今日で切らしてしまってて。次回、来た時買うのが面倒でね。いつも帰り際に買って帰るんだよ。』

終業時刻ギリギリに現れたのは、噂の太っ腹おじさんだった。

『はい。何回分にしますか?』

『今シーズンはあと3回は来れるかな。とりあえず3回分くれるかな。』

『はい。では12,000円になります。』

『じゃあ120,000円でいいかな?』

『え? いや、12,000円なので、20,000円でお釣り出しますよ。』

『いやいや。値段は私が決めるよ。今日のスキー場の満足度に対しての僕からの評価額さ。お釣りは君にあげるから何も考えずに受け取って欲しい。』

『いや、でも…。』

『気にすることはない。ここで働いてきた歴代のスタッフたちにはみんなこうやって支払わせてもらってきたからね。』

太っ腹おじさん。太っ腹もいいところだ。そんなことを思ったあたりで今日は目が覚めた。

ちょっと複雑にも思えたけど、しかも夢だったけど、なんか得した気分の朝だった。

さて、明日も夢日記を書いていこう。


【2021 4月夢日記 ~ji-jyo~】


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ji-jyo
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