2021夢日記 抜け出せない団地 ji-jyo 3月20日
僕は今年に入ってから毎日、夢日記を書いている。過去のものは最後にご紹介しておきます。
昨日の夢はもどかしくて腹立たしい、そして少し恐怖も感じる。そんな夢だった。
始まりはどこか懐かしい雰囲気のする団地の中を、一人で歩いているところからだった。
辺りは暗くなり始め、僕は家路を急いでいた。
僕はその団地に住んではいないようで、自分の家に向かう為に団地から出るはずだった。
この団地は小さな坂がいくつもあって、上ったり下ったりを繰り返し、5分くらい歩いてからなんとなく異変に気付く。
《あれ?ここさっきも通ったような気がするな。》
間違いない。入り口にゴミ箱があって、その中にはマクドナルドの紙袋が捨ててある。奥にあるブランコは片方の椅子が傾いてしまっている。
さっきの公園だ。確かに違う道を進んできたはずなのに、どこで道を間違えてしまったのだろう。
仕方ない。戻るか。いやでも、もう一度このまま慎重に進んで行けば団地から出られるはずだ。きっとさっきは、ぼうっとしていたのだろう。
そんなことを頭で考えていると後ろから女の子の笑い声がした。
『ふふふふ。迷い混んじゃったの? あなたもう出られないよ。』
『だ、誰? 出られないってどういうこと?』
僕は驚いて、どもりながら女の子に質問した。
辺りはもうすっかり暗くなっていたし、女の子の顏もなんだかよく見えず何とも言えない不気味さを放っていた。
その後、女の子は何も話さず、終始笑ったまま暗い団地の奥へと消えて行った。
どういうことか理解できなかったが、きっとからかわれたのだろうと思い、とにかく僕は前に進むことにした。今度は極めて慎重に。
一つ一つ建物を確認し、自分がどう進んでるかしっかりと辺りを見ながら団地の中を進んだ。森の中を歩いているわけじゃないし、こんなに目印があるんだ。出られない、帰れない、そんなことがあるわけがない。
僕は心にそう言い聞かせ、でもどこか言い表したくない不安に襲われていた。
だいぶ進んできた。ちゃんと注意深く確認して進んできたし、ここまでは同じ建物や目印は通ってきてはないぞ。よしよし。順調だ。
……。でもなんかやっぱりおかしい。確かに同じところは通ってないけど、かれこれもう10分以上は歩いただろう。この団地そんなに広くはないはずだ。それなのにどこまで行っても団地の中にいるみたいだ。
僕はだんだん怖くなってきてしまった。そんなときまた声だけが聞こえてきた。今度はやけに冷たい口調で、
『だから出られないって言ったじゃない。』
その声の女の子の方を振り返るあたりで今日は目が覚めた。
結局、団地からは出られず、なんだか少し怖い気持ちで迎える朝だった。
さて、明日も夢日記を書いていこう。
【2021 2月夢日記 ~ji-jyo~】
【2021 1月夢日記 ~ji-jyo~】