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信用とか記憶とか仲間とか。2001年

記憶しているなかで人生で初めて、「あ、この人信用できる人だな。」って思った出来事がありました。

正確にいうと、当時はなんか、「お、おお…!」っていう、初めての感情を受け取った記憶があります。ずいぶん昔のことなので正確ではないかもしれませんが。

ちなみにエピソード自体はいたって普通でどこにでもあるような話なのに、何故だか未だ鮮明に覚えており、そしてこれより昔のはっきりした記憶がないです。


記念すべき「子どもの頃の体験談」「印象に残ってるシリーズ」の第一弾、〜小学生編〜です。

なぜこれを今回取り上げたかというと、本日昼下がりにスーパーへ買い出しに向かってた際、近所の公園でサッカーしてる子どもたちを見かけたからです。

すごい久々に、というか絶滅してなかったんだって感動しましたが、なんと男女10人以上!でやってたんです。

んでよくよく考えたら、…てかこの光景みたのいつぶりだよ!って感じまして、頑張ったけどそれがいつなのか思い出せなかった。


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2001年、新世紀に移った日本で、ぼくたちは小学校3年生になってました。


初めてのクラス替えでした。

結果的に、この制度によってコミュニティが強制的に変化したことで、8歳〜10歳というステップにおける人格形成とか、コミュニケーションの勉強とか、集団とはなんぞやとか、まあいろいろ良かっんだと思います。


とにかく毎日よく遊んでました。

下校〜遊び〜おうちに帰る、は時間にして3時間とかなのに、今振り返るとこの3時間という尺度が ほんとに3時間しかなかったか??!! と信じられないくらい、異常に充実した時間、毎日だったように記憶しています。


ほんとに毎日外で遊んでました。一生懸命、毎日、人生をしてました。

何かの打算や目的ありきではなく、とにかく本能、好奇心、欲望、に素直に従って毎日を生きていたはずです。じゃないとこんなにあたたかみのある記憶になっていないはずです…。


男女でよく遊んでました。5年生でクラス替えをしてからは記憶にありませんが、このころ、男女で遊ぶということは普通でした。

その日、いつも通り?いや、その日がもしかしたら初めてだったかもしれませんが、Y・Oさん(女子)の家の隣の敷地で遊んでました。

当時その土地には家が建てられてなく、めちゃくちゃ深く掘られた、子どもに大勢で遊んでくれや!って言ってるような空き地になっていました。

"ふっかつ"をしたりして遊んでました。

"ふっかつ"とか"かたき"とか、若干ルールは違うものの、とにかく1つのボールとある程度の人数がいれば、我々は人生を楽しむことができていました。


ぼくは、腹が痛くなってきました。だんだんエスカレートしていき、これはもう我慢できないやつになってきました。ずっと休みなく外で遊んでたかったけど、ついに一大決心をしました。


「…O(当時呼び捨て)、…トイレ貸してくれる…?」

これは、当時のわたし(我々)にとって、勇気のいる決心でした。

トイレに行くことは恥ずかしいことでした。

しかも、人んちのを借りる。しかも、女子の家の、です。

めちゃチキンハートな当時のわたし(8歳)がよく勇気を出したと思います。

したら、「うん!もちろん!」的なリアクションをしてくれた気がします。Oはお母様に、トイレ貸して!って言って、はいよー、的なエスコートをしてくれました。お母様に、すいません…と断り、少しして、空き地に戻りました。

別に周りの奴らから何を言われたこともなかったと思いますが、Oは、「おなか大丈夫だった?無理しないでなんかあったらすぐ言ってね!」的なことを心配そうな顔で言ってくれました。

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これは19年前の記憶なので、果たしてどこまでが正確かはわかりませんが、きっとほぼほぼ正確な記憶だと、わたしは今でもそう確信しています。

記憶は、感情と共にあります。


実はその当時、好きな女子がいました。遊んでたメンツの中の1人です。

これも記憶が正しければ、異性に対してかわいい、ドキドキする、緊張する、好かれたい、仲良くなりたい、などと思ったのはそれが初めてだった気がします。


それからというもののOに対しては、一度もそのような感情を抱いたことはありませんでした。

きっと、1人の人間として、「この人はいい奴なんだな。打算とかなしに、下心なしに、いい人キャラとかではなく、純粋に人の気持ちを考えられる人なんだな。」って当時のおれ(8)は思ったんだと思います。


Oはそれからも、おれが風邪で1日学校を休んで登校した次の日、朝教室に着くなり

「体調大丈夫だった?!今具合悪くないの?!無理しないでよ?!」

って言ってきました。

おれは、大丈夫だわただの風邪だしwって軽くあしらいましたが、なんかすごく心配してくれたあのときのOの表情、ほかのクラスメイトは全員「おー治ったのかー」的なリアクションだけでしたが、そのときの教室の風景は数年前の記憶よりも、圧倒的に鮮明に覚えてます。

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Oは4年生の中盤くらいに、転校しました。

当時は知らなかった(覚えてなかった?)ですが、札幌から200km離れたO市に移ったようでした。

大学生のときにFacebookで友達になって知りました。



転校してクラスメイトじゃなくなってからは、一度もお話しはしてません。


今何してんだろうな。このnoteを書いてたら、そう思いました。

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