おわりに
「できない僕を分かってほしい」
すべては息子の
この一言から始まりました。
これを聞いたのは小学2年生の夏ごろ
私がすぐ言い返した言葉は
「できないなら頑張りなよ」
でした。
その返しに
しょんぼりした息子
「はいはい、お風呂入るよ」
と切りかえたものの
脳裏になぜか息子のこの言葉が残り
息子はどうして「できない」のか
調べるように…
そして
やっと「自閉症」にたどり着きました。
思い返せば
保育園のころから個性が強かった
(別行動をよくしていた)
幼稚園では集団行動ができていなかった
(指示を聞いていないことが多かった)
「子育てお悩みセミナー」の誘いを受けた
(興味がなくて断った)
それは自閉症による行動があったため
とは気づいていませんでした。
個性なのか
しつけ方が悪かったのか。
怒ったり怒鳴ったり
苛立つ毎日
でも悩んでるかと言われたら
楽しいときもあったせいか
「悩みは特にない」
(=しょうがないこと)と思っていて。
時は過ぎて
スクールカウンセラーと話し
発達障害クリニックで
医師と心理士に話を聞き
現状を受け止め
解決に向けて動きだしました。
息子からあの言葉を聞いていなかったら
未だに私は状況が分からず
ストレスを抱えていたと思います。
「しょうがないこと」と思いながら。
同じ境遇の方は、変化の糸口に。
身近に同じタイプの方がいたら
気づくきっかけになってほしいです。