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自閉症の息子の思いや言葉が とても印象的なので 文字に残しておきたいと思いました。 近い境遇の方、身近に似た男の子がいる方へ その子の考えていることなど ヒントになってもらえたら嬉しいです https://note.com/jiheishoman

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もくじ

はじめに 第一章 気づき ・みんなと同じことをしない ・がんばること ・違和感 コラム…親からみた息子 第二章 確信 ・ぼくはみんなと違う ・死ぬのが怖い ・自閉スペクトラム症って何? コラム…親が思うこと 第三章 支援級 ・支援級でできること ・絵が上手くなりたい  コラム…スクールカウンセラー 第四章 受験 ・宿題がキライ ・お金持ちになりたい ・マイクライベント コラム…親ができること おわりに

    • おわりに

      「できない僕を分かってほしい」 すべては息子の この一言から始まりました。 これを聞いたのは小学2年生の夏ごろ 私がすぐ言い返した言葉は 「できないなら頑張りなよ」 でした。 その返しに しょんぼりした息子 「はいはい、お風呂入るよ」 と切りかえたものの 脳裏になぜか息子のこの言葉が残り 息子はどうして「できない」のか 調べるように… そして やっと「自閉症」にたどり着きました。 思い返せば 保育園のころから個性が強かった (別行動をよくしていた) 幼稚園で

      • 親ができること

        今回の中学受験は 過ごしやすい学校を選ぶなら 私立を挑戦してみよう! と思い立って 塾をいろいろまわり、最後は家庭教師に たどり着いた。 やっておけば良かった やったら違ったかも そんなふうに後悔しないため 行動してみようと思った。 “挑戦した経験があれば また新しい挑戦をするときの ヒントになる”と考えたのが きっかけだった。 でも、学習の習慣がないところから 勉強の面白さや頑張りは なかなか育たず やはり今回も後手後手だった 親ができることは 習慣にさせたいことを

        • マイクライベント

          ぼくは6年生になって 支援級から一般級に戻った 受験を考えるなら まずは一般級で過ごせないと無理だろう ということで。 ちょうど世の中がコロナウイルスで みんながマスクをするようになった 4年生と5年生は支援級にいたので のんびり生活できた。 当たり前だけど 一般級は 黒板の内容をノートに書いたり テストはあるし、委員会の集まりだったり やる事が多い。 宿題もやっぱり多い。 ぼくは支援級にいたころから 小学校を卒業するまでに 友達何人か集まって ゲームの大運動会を開催し

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        もくじ

          お金持ちになりたい

          将来はどんな自分になっていたい? こう質問されたとき ぼくは幼稚園のころ 「社長」 と答えていた。 今では お金に困らない人になりたい と答えている。 それは お金がたくさんある状態? それとも毎月たくさん給料が入ってくる状態? って母ちゃんが聞いてきた よく分からないけど お金がなくて 欲しいものが買えないより お金があって 欲しいものが買えたほうが いいじゃん! って思ってた そしたら母ちゃんが 「学校では教えてくれない」シリーズ 【お金のこと】を買ってくれた

          お金持ちになりたい

          宿題がキライ

          ぼくは字を書くのが みんなより遅い 見てれば分かる 6年生になって 支援級から一般級へ戻った 黒板に書かれたことを ノートに写す時間は とにかくイヤな時間 ぼくがタイトルを書いたぐらいで みんなは問題まで書き終わっている感じ。 だから母ちゃんは 塾を利用すればいいっていう。 じゃあ学校行かなくてもいいんじゃね? って思ったら 授業に参加することに 慣れるため それは家じゃできないから って。 だから 書けそうなところしか 書いていない。 ただ困るのは 図工の下書きだ

          宿題がキライ

          プロフィール

          自閉症の息子の母親です。 息子が考えていること 息子が発言する言葉が とても印象的なので 文字に残しておきたいと思い noteを始めてみました! 息子視点の言葉をメインに コラムでは母親からの視点で 書いています。 近い境遇の方、身近に似た男の子がいる方へ その子の考えていることなど ヒントになってもらえたら嬉しいです

          プロフィール

          スクールカウンセラー

          小学校からもらうプリントで 毎月スクールカウンセラーのお知らせがある まったく興味がなかったので タイトルを見ただけで処分していた。 息子が学校の授業や出来事で 少し躓いているのを感じた時 はじめてそのプリントに目がとまった 緊張しながら申込み 当日は何も話す準備もせず まずは行ってみることにした 案内されたのは和室で、まず小学校に こんな部屋があったんだ!と驚いた。 「カウンセリングは初めてなんです」 まずはこの一言から伝えようと 開口一番に言った。 カウンセラー: 

          スクールカウンセラー

          絵が上手くなりたい

          学校についてから 授業がはじまる前に 教室のテレビで朝礼をみることがある ぼくが一番印象に残っているのは 同級生で近所の女の子が 校長先生から賞状をもらっていた時だ。 書写のコンテストで 何か受賞したみたいだった なんだかうらやましくなって 僕も賞状をもらいたいと思った ぼくは何をしたら賞状がもらえるのか。 休み時間に学校のなかを散歩していると 職員室の近くの壁に 防災ポスターコンテスト結果が 貼られていた。 夏休みに募集してたやつだ! これなら僕にもできるかもしれな

          絵が上手くなりたい

          支援級でできること

          ぼくは4年生になった。 世の中はコロナというウィルスで みんなマスクをしないといけない状況に なっていた。 クラス替えで4年1組になったけど 登校してから向かう教室は 支援級だ。 今までは教室で上手くいかないことがあって イライラが止まらないときは 保健室に行っていたけど これからはそれも支援級の教室に なるわけだ。 ノートに書き写すのが みんなより遅いことを伝えたら ぼく専用の分かりやすいノートを 作ってくれた。 時間割は 苦手な体育の時間を 遅れている教科にかえたりし

          支援級でできること

          親が思うこと

          100点満点の漢字テストで 息子が4点をとってきたとき これは 勉強の取り組み方を変えないといけない と焦った気持ちになりました 家でもっと勉強をするか 塾に行こうか 支援級を利用したほうがいいのか いろいろ特性を調べていくうちに 発達障害クリニックを見つけました クリニックでは医師に ADHDと自閉症の特徴があると言われ 心理士からは 出来ない事をできるように ではなく 出来ない事はできない です と、はっきり言われました。 「できる」ようにすることが 親がしてあげら

          親が思うこと

          自閉スペクトラム症って何?

          3年生になって 初めて男の先生が担任になった なんか嬉しくて 学校にいくのが楽しみだった 家庭訪問の日が近づいたときには 何か驚かせることをしたくて バズーカ砲をつくることにした! 段ボールやペットボトルを使って 夜遅くまでかかって なんとか完成した まぁ、弾はそんなに遠くまで 飛ばせなかったけど。 先生は ちょっとは驚いてくれてたかな。 楽しい時間は増えたけど 勉強は変わらず 黒板の字を早く書き写せないし 消しゴムを落としたりする自分が 許せなかった なんてぼくはダメ

          自閉スペクトラム症って何?

          死ぬのが怖い

          冬になって寒くなると 少し肌荒れが落ち着いた。 ぼくはこの頃 マジックや工作が好きだった  マジックの雑誌には 歴史に残る不思議な話が載っていた その中で気になったのは 偏ったものだけ食べて 若いうちに亡くなった人の話… いろいろなものを食べないと 早く死んじゃうのかな 工作が載っている雑誌には 「身近にある毒」について 特集記事があった アジサイには毒があるって書いてあったけど 学校の近くのアジサイに触ったら だんだん苦しくなって死ぬのかな 毒を避けても いろいろ

          死ぬのが怖い

          ぼくはみんなと違う

          2年生の夏が近づくころ 教室で周りを見渡すと みんなが黒板を見て ノートに書き写すのが早いように思えた ぼくも急いで追いつきたいのに 一度黒板をみても 2文字ぐらいずつしか書き写せない そして終わらないうちに 消されてしまった 体育でも、みんなできるようになることが ぼくは出来ないまま 授業が終わってしまった やっぱりぼくは みんなと何か違う そんな日が続いて なんだか 体がかゆくなることがあった 背中がかゆくて 必死に手を後ろに伸ばしていた そんなことをしている時

          ぼくはみんなと違う

          親からみた息子

          今現在、息子は10歳になりました いまでは自閉症やADHDの情報を いろいろと調べて 生活や言葉掛けを工夫しています そこに辿り着くまで時間がかかりました。 保育園のクラスのみんなで公園に行き 先生が かけっこ遊びをやろう!と言ったとたん わーっとみんなが走り出しても 息子だけ ぼくは滑り台で遊びたい といって1人で遊んだり… 劇で頭にかぶるものを 練習のときに息子だけかぶることを 拒否していて 本番直前になってからかぶったり… その頃 「こだわりがあるのは、考える力

          親からみた息子

          違和感

          小学生になったぼくは ランドセルを背負って学校にいくのが 少し大人になった気がして 嬉しかった テストはほとんど 100点をとることができたし 休み時間は、友達と鬼ごっこをして 楽しかった 2年生になると テストで100点が なかなかとれなくなっていった 縄跳びやマット運動も うまく出来ない ぼくと同じように出来ないヤツは 練習して出来るようになっていった 僕だけ出来ないのは ちょっとイヤな気持ちだった これって練習するしかないのかな がんばるしかないのかな がん

          違和感