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「証する者たち」ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期2話感想

アニガサキ2期めちゃくちゃ今週もやばかったですね!!(語彙力が足りない)

ということで今日はいろんな視点から、このお話のテーマの一つ、そして印象的なワードであった「証明すること」について書き連ねていこうと思います。人生において証明しなければならない場面なんていくつもあるんですが、「証明」という言葉自体には

「ある事柄・命題が真である(事実と違わない)ことを明らかにすること。」
- Oxford Languages

という意味があります。つまるところ「それがほんとなのか明らかにしてよ!」ということですね。これを言葉通り受け取ってるのが「ランジュちゃんとミアちゃん」で、また違った印象をこの言葉に持っているのが「かすみちゃんやエマちゃんたち」だとわたしは思うのです。

留学生の証明

多くの方も触れているとおり、ランジュちゃんは短期留学生として日本にやってきています。あれだけたくさん熱狂させても、それが続く時間はものすごく短いのです。帰るまでのタイムリミットに絶対夢を叶えたいという思いが、彼女を一気に突き動かしているのかもしれませんね。また、ミアちゃんのスタンスにもとてもびっくりしました。「ランジュとは友達じゃない、あくまでパートナー」という趣旨の発言を聞くのは初めてでしたから。テイラー家の名にかけて、自らがここにいる理由を証さねばならないのです。

さて、一つ注目したいのが、「ここにいてもいい」という理由を、それに称する実力を持つ彼女たちは全て自力で叶えようとしているということです。彼女たちは自己の存在を証明するために行動を起こし、そして自らの実力を持って(ファーストステップとして)成功に導きました。でもそれは、「ここにいてもいい」という理由付けになることも、ならないこともあると「わたしたち」は知っています。ここにいてもいいの?と聞いて答えが返ってこなかった時の絶望も、ある人によっては知っているかもしれませんし、ね。

ランジュちゃんの疑問、そしてエマちゃんへの問いかけは、そのまま「なにもしていないような“わたし”は、なぜここにいてもいいのか?」という疑問へと繋がります。何かを成さねば、何かを得ることができない。そう信じているのです。そしてそれは、何ら間違いではなかったりするのです。

わからないことがあるという勇気

さて、いよいよここで同好会のみんなのお話です。今回のキーになったのは予告でも大きく取り上げられていたエマちゃん。ひとりですべてをかなえようとするランジュちゃんのことが気になっていたことを夕暮れの中で打ち明けていたことが、強く心に残りましたね。

きっかけになった「みんなの夢を叶える場所」でつながった私たち。だからこそちゃんと向き合いたかったとみんなに話すエマちゃん。わかりあいたいけど、まだまだ知らないことも多い「わたしたち」。強烈な個性を放つランジュちゃんに限らず、知らないことを知ろうとすることは、とても勇気のいることだと思います。

また、もう一つカギになったのが彼方ちゃんのこの言葉。

「彼方ちゃんもそう思ったよ。ランジュちゃんが言ってたこと、わかることもあるけど、わからないこともあるよね」

そう。ランジュちゃんの夢とスタンスを、彼女はこう表現しました。決して"分かり合えない"のではなく、わかろうとする気持ちというわけでもなく、ただそこにあったものを並べたときに浮かんだのがこれ。わからないこともあると認めることは、なかなか難しいものです。世の中分かり合えないことだらけに見えて、ほんとはちょっぴり見方を変えれば同じように見えたり。そうだったらうれしいですね。

音の輪は波のように

ファンのみんなともっとつながりたい。ファンとアイドルという関係が鮮明に映し出されたアニガサキならではの、シリーズでもとても珍しい気づきです。応援する人される人、という矢印が2つだけのものだけに限らず、「つながり」という言葉を使って想いを伝えあった4人。わたしたちのライブはソロだけど、どこか一緒。仲間もファンも、みんなとなら、もっと楽しくなれる。いっしょにやったらもっともっと伝えられる。私もブログを書き始めて、そういった瞬間が増えていったような気がしますね。

最後の場面で印象的だったQU4RTZのハーモニー。記事の後半ではこれをちょっとメインにお話しします。ハーモニーといえば、コード進行において欠かせないものですね。違う高さの音が3つ以上重なると、それはひとえに和音と呼ばれるものになります。また、コード進行において重要なワードに「ダイアトニックコード」と呼ばれるものがございます。もしかしたら侑ちゃんも今これを学んでいるのかな。

ダイアトニックコードとは、主役の音を中心に仲のいい和音をまとめたもののことで、これをてっきとーにつなげているだけでも一つの楽曲っぽく聞こえたりする不思議な仲間です。昔ドラえもんの学習漫画シリーズで、「音階は絶対どんな状況でも、最大で7つしかない」という衝撃的な事実が語られていたことがあったんですが、こういった制限があるので似たようなかたまりができるというわけです。

ダイアトニックコードは3つに分けられます。トニック、ドミナント、サブドミナントです。トニックはメインになる和音(メインウェポン)、ドミナントはメイン和音の次に重要な不安定な和音(命中が不安定なサブウェポン)、サブドミナントはメインになる和音の補助(つるぎのまい、からをやぶるなど)を指します。最初と最後をトニックにして、これら3つを組み合わせていくのが鉄板ルートです。

これ、だれが主役になるかでかわるがわるいろんな姿を見せていくの、まさしくニジガクみたいだなぁと思います。「色のおはなし」なんかでもちょっと触れましたが、ひとりひとりが相関しあっていくのはほんとにその通りだ、と思える瞬間が何度もありますね。

また、ハーモニーといえば、こんなものがありましてちょっとご紹介を。

これ、子供向けのサイトではびっくりするような表現を使って「ハーモニーは音楽に絶対必要なものだ!」って断言してあるんですね。でも大切なのはここから。その上で、ハーモニーは音だけでなく私たちの心の中にも生まれると書き記されております。お互いの音を聞き、お互いの音に耳を澄ます。4人でやってみない?という問いかけの始まりがエマちゃんからだったのは、まさしくこの言葉の通りだったのだと感じます。

バラバラでも、一人じゃないのは楽しい気持ちがあるから。お互いを思いあえる心があるから。「ここから夢が始まった」のは、きっと必然なのかもしれませんよね。「なにをしてもしなくても、あなたがここにいることはたしかである」という彼女たちの「証明」は、文字通り叶えようとするものではなく。もともと持っているものとしてとらえているかもしれないなぁと思い、そしてそのパスポートとして「楽しい気持ち」があるのでは、と感じたおはなしでした。

いろんな色があるから混ざり合う。いろんな形でも、きっと好きになる。あの子に届くといいな。

「だって、同好会はいろんなアイドルがいられる最高の場所なんですから!」

おまけ

今週も優勝です。




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