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5/12 ニュースなスペイン語 Calor extremo:極暑

労働大臣(ministra de Trabajo)ヨランダ・ディアス(Yolanda Díaz(写真))は木曜日に開催された臨時閣議(Consejo de Ministros extraordinario)で極暑対策を発表した。

この対策によると、スペイン気象台(Aemet)が極暑警報(alerta)の赤レベル(roja)かオレンジレベル(naranja)を発令した場合、屋外(al aire libre)で行われるゴミ回収(recogida de residuos)や清掃作業(limpieza)は禁止される。

また、作業時間の短縮(reducir la jornada laboral)と時間帯の変更(cambiar horarios)についての規定も盛り込まれる。

スペインは高温はもとより、雨不足(falta de lluvia)による干ばつ(sequía)にも警戒心を強めている。

2023年は、記録を取り始めてから、5番目に水不足(quinto año con menos agua)の年だそうだ(ただ、5番目というのが、いまいち、危機感を持ちにくい。まぁ、五本の指に入ると言えば、聞こえは違うか…)。

各地のダム(embalse)は、全貯水量(su capacidad total)の48.9%にしか達してない。

日本は100%を超えているダムがほとんどで、最も少ないダムでも67.6%には達しているので、今のところ、干ばつ・水不足の危機感は無い。

スペインと日本の気候が直接的に影響し合ってるとは思わない。

だが、まぁ、世界的な気候変動(cambio climático)の時勢だ。日本も、酷暑の時は、屋外労働のあり方を考える時期にある。

写真は労働大臣ヨランダ・ディアス。

ところで、政府の対策に対して、労働組合である「労働総同盟(UGT)」から早くも反応があった。

一言、対策について「時代遅れ(obsoleta)」とバッサリ。

しかも、本件について、事前の通達もない(sin conocimiento)まま、法整備するのは重大(grave)とした。対策の中身が明らかになった時点で、何が足りないかを伝える所存(dirán lo que falta)との声明を出している。

労働の危険(riesgo laboral)を防ぐための対策だからと言って、組合や事業者が置いてきぼりの議論はマズイ。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20230510/consejo-ministros-extraordinario-sequia/2445090.shtml