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3/23 ニュースなスペイン語 Vacunas de España:スペインのワクチン

現在、スペインではファイザー・ビオンテック社(Pfizer/BioNTech)、モデルナ社(Moderna)、アストラゼネカ社(AstraZeneca)の3社のワクチンが接種されている(ちなみにアストラゼネカ社のワクチンは血栓(trambosis)との関連が取りざたされていたため、1週間ほどその接種が凍結されていたが、明日、24日に再開される)。そして、4月の後半ごろ、あともう1社、ヤンセン社(Janssen)のワクチンが接種され始める。

23日付けのスペイン国営テレビのHPの記事には、スペインのワクチンについてのいろいろなデータが掲載されているので、これを参考にスペインのワクチン事情について、まとめておこう。

1.1回目の接種から2回目の接種を受けるまでの期間(Días entre 1ª y 2ª dosis):ファイザー社=21日、モデルナ社=28日、アストラゼネカ社=84日。そして、ヤンセン社は1回の接種だけで良いので、0日ということになる。

2.最も高い予防効果が表れるまでの期間(Días hasta que la protección es más elevada):ファイザー社=7日、モデルナ社=14日、アストラゼネカ社=28日。なお、これら3社の場合、2回目の接種を受けてからの日数である。ヤンセン社は接種を受けてから14日で効果が表れる。

3.ワクチンの価格(El precio de vacunas):ファイザー社=12.35ユーロ(約1604円)、モデルナ社=13.86ユーロ(約1800円)、アストラゼネカ社=3.36ユーロ(約436円)、ヤンセン社=8.4ユーロ(約1091円)。接種国で価格が変動するため、ここに示したのは、平均の価格である。

4.最も広く使われているワクチン(La vacuna más extendida):アストラゼネカ社のワクチンが最も多くの国で使われている。低価格なうえ、「保管と運搬が比較的容易(relativa facilidad de almacenamiento y transporte)」なことが要因とみられる。モデルナ社やファイザー社はマイナス20度から70度で保管をしなければならないのに対して、アストラゼネカ社のは2度から8度で保管が可能。

5.スペイン政府は夏までに、国民の70%のワクチン接種を目指すと表明していたが、専門家たちは「不可能(imposible)」と考えているようだ。そして、恐らく、75~80%を達成するのは、「この接種のスピードでは、速くても10月ごろ(a este ritmo no vamos a llegar hasta octubre como temprano)」と述べている。なお、23日現在、スペイン国内でワクチンを接種した人の数211万868人で、これは4.46%にあたる。

写真はスペイン国営放送(3.23)より。