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10/10 ニュースなスペイン語 Nuevo territorio:新しい領土
ラパルマ島(La Palma)のクンブレビエハ山(Cumbre Vieja)が噴火(la erupción)してから約15日経った。9月28日に、溶岩(la colada de lava)が海に入り、固まり始めた。この塊は現在のところ、準正式名称は「Fajana de La Palma(ラパルマのデルタ地帯)」で、「世界で最も若い領土(el territorio más joven del mundo)」と呼ばれている。
専門的には、このように溶岩によってできた土地を「溶岩台地(plataforma lávica, delta lávico, isla baja)」という。
カナリアス諸島は、この種の台地が数多く存在していて、1706年の噴火出できた「ガラチコ台地(Garachico)」や1904年の噴火で出来た台地などがある。後者は、その後、不毛な台地(malpaís)にバナナのプランテーション(la plantación de plataneras)が発展した。
溶岩が流入した地点は、現在のところ、「動植物の惨劇(catástrofe de fauna y flora)」状態。1300度の溶岩の前には、いかなる生物も一瞬で死滅する。
しかし、専門家は、ハワイを例にとり、希望はある(hay esperanza)という。この種の台地は、豊かな深水(agua profunda enriquecida)を呼び込み、植物プランクトンの代発生(boom fitoplanctónico)を引き起こす可能性がある。
地質学者(geólogos)や火山学者(vulcanólohos)にとっても、こうした台地は、魅力的(fascinante)だ。なにせ、リアルタイム(tiempo real)で溶岩が固まる様子や土地が出来る過程を観察できるのだから。
人は強い。どんなに打ちのめされても、一筋の希望があると、夢を語れる。獲らぬたぬきの皮算用でも良い。今は復興を誓いつつ、未来を見る時だ。
写真は生まれたばかりの火山性台地、ファハナ・デ・ラパルマ(Fajana de la Palma)(仮)。