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9/24 ニュースなスペイン語 WCK:ワールドセントラルキッチン
19日からクンブレ・ビエハ山(Cumbre Vieja)の大噴火(la erupción)に見舞われた、カナリアス諸島州のラパルマ島(La Palma)に、22日、ホセ・アンドレス(José Andrés)率いる「ワールドセントラルキッチン(以下、WCK)」のメンバーが到着した。
ホセ・アンドレスはアストゥリアス州出身の52歳。本職はシェフ(el chef)であり、ワシントンD.C.やロサンジェルス、ラスベガスなど多くの都市でレストランを所有する経営者でもある。
このアンドレスが2010年に設立した、非政府組織(Organización No Gubernamental)が「World Central Kitchen」だ。WCKの活動目的は次のように謳う:
世界中、食べることができずに、人々を飢えさせる困難があれば、我々はどこでも赴きます(Dondequiera que haya una lucha que deje a gente hambrienta por no poder comer, ahí estaremos)。
WCKは世界中の自然災害(los desastres naturales)で大活躍だ。ハイチ、テキサス、プエルトリコ、枚挙にいとまがない。
アンドレスはこうした活動が認められ、2015年に、当時のオバマ米国大統領から「国家慈愛メダル(la Medalla Nacional de Humanidades )」を受賞した。
被災した島民(desalojados)はもちろんのこと、最前線(en la primera línea)で働いている救護活動をしているスタッフに、温かい食事がふるまわれた。
温かい食事がどれだけ、心の安らぎ(lugar de refugio)になることか。
それにしても、ホセ・アンドレスはお金があるからこれだけの徳を積めるのか、徳を積めるからお金が集まるのか。いやはや、守銭奴はゲスな勘繰りをしてしまうが、ホセ・アンドレスの活動に、心より拍手を送りたい。
写真は炊き出しの準備をするホセ・アンドレス。いつもはタキシードやコックコートに身をまとっているが、今回はアウトドアファッションだ。