8/13 ニュースな日本語 Takashi Okazaki:岡崎能士
小欄では時々、日本人の漫画家を取り上げるが、小生がしっかり知っていたのは松本零士(2月21日)くらいで、その他は名前も、その作品も読んだことがなかった。
今回の岡崎(写真)も、ご多分にもれず、名前も聞いたことがないし、代表作である『アフロサムライ(1998〜2009頃)』も読んだことがない。
これはアフロヘアの「ヤスケ」なる主人公の漫画。
主人公らが生きる世界には、一番のハチマキを着けたサムライがこの世を治めることができ(aquel samurái que lleve la cinta del Número 1 dominará el mundo)、そして、二番のハチマキを巻いたサムライだけが一番を潰すことができる(solo aquel que lleve la cinta del Número 2 podrá desafiarlo)という掟がある(「cinta」は通常「帯」だが、調べてみると、どうやら「ハチマキ」と訳す方が良さそうということが分かった)。
ヤスケの父親は一番の称号を持つ、世界最強の戦士(el guerrero más poderoso)だったが、まだ幼かったヤスケの目の前で残酷に殺されてしまう(Pero fue brutalmente asesinado delante de sus ojos)。
父親から一番の地位を奪った人物こそ、ヤスケの生涯の仇(venganza)となるジャスティス(Justicia)なるサムライだった。
ヤスケは一番のジャスティスとの果し合いを目指し、ありとあらゆる(todo tipo)のサムライを戦い、倒してゆく――。
というストーリー。
手法で際立つのは、漫画自体は白黒(manga es en blanco, negro y grises)で描かれているものの、血の場面だけは赤が使われる点(con esos toques de rojo que tiñen de sangre lsa páginas)。
もうひとつ、目を引くのが(curiosidad) 、西洋スタイル(estilo de lectura occidental)で描かれていて、左から右にコマ割りが進む点(para leerse de izquierda a derecha)。
スペインの記事から日本のことを教えてもらうのは、やや申し訳ない反面、とても新鮮だ。
写真は岡崎能士。
ちなみに、アフロサムライが発売されていた頃、小生は同じアフロでも、以下のような『アフロ田中(2002〜)』シリーズにハマっていた。
アフロサムライとは1ミリもかぶることがない超ギャグ漫画。モテナイオトコたちの悲哀に満ちた田中とその仲間たちの青春ドラマ。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20230811/afro-samurai-manfa-publica-clasico-japonesa-afroamericana/2453813.shtml