見出し画像

12/11 ニュースなスペイン語 Distrito Centro:中央特区

「特区(distrito)」は「行政によって特別な権限や規制を課せられた地域」を指す。

Distrito Centroはかつて「マドリード・セントラル(Madrid Central)」と呼ばれていた地域で、マドリード市の一部がこれに当たる。

正式名称は「排気ガス低排出特別保護区(Zona de Bajas Emisiones de Especial Protección)」という。つまり、特別な許可の無い車両はマドリード市の上の地域には入れなくなる。

11日23時59分に「周知期間(período de aviso)」が終わり、12日0時より、違反者(infractor)には罰金(multa)などの制裁(sanciones)が課せられる。

 車両の環境への配慮の度合いで、ステッカーの色やカテゴリーが異なる。

中央特区に住民投票している人(personas empadronadas)で、かつ、環境に優しい(ECOもしくはCERO)ステッカーのある車両のみが同地区の通行(circular)が出来る。

一方、上のステッカーの内、カテゴリーBとCの車両は、

1 公設駐車場(aparcamiento de uso público)や個人所有のガレージ(garaje privado)に駐車することになっている
2 中央特区の住民から正当な理由のもとに招かれている(invitados autorizados por los residentes)
3  行動に制限のある人(petsonas con movilidad reducida)の送迎をすることになっている
4 エッセンシャルワーカー(servicios esenciales)に従事している
5 特定のスケジュール(calendario y horario establecidos)に拘束された仕事に従事している

といった場合を除き、中央特区には入ることができない。また、ステッカーのない車両もいろいろな制限が付く。

スペインは今後、化石燃料から持続可能なエネルギーへと舵をきることになる。こうした規制はそうした未来志向への第一歩となる。

写真は中央特区を知らせる標識。