7/15 ニュースなスペイン語 Aguacate relleno de pollo:鶏肉詰めアボガド
むむむ、日本には鶏肉もあるし、もちろん、アボガドもある。
ただ、これらふたつを混ぜ合わせようという発想は出てこないかもしれない(少なくとも小生には…)。
小生の好物トップふたつを使った料理のレシピが載っていたので、独断と偏見(いつもそうだけど)、紹介しておく。
用意するのは
アボガド(aguacate)
鶏肉のささ身(filetes de pollo)
パクチー(cilantro)
トマト(tomate)
ライム(lima)
バルサミコ酢(vinagre de módena)
調理自体は
アボガドの皮を剥いて(pelar)、ささ身を細かく切って(trocear)、こんがり色に焼く(hacer de plancha)――
アボガドを半分に切って(dividir por la mitad)、細かく切ったトマトとささ身をアボガドに詰める(≒乗せる)(rellenar)――
バルサミコ酢で味付け(aliñar)、仕上げに(servir)、ライム果汁少々(un chorrito)とパクチーを添える――
と、まぁ、難しいこともなく、数分でできそう。
レシピやお味はともかく、いくつか気に語があって、まずは、緑のレモン(limón verde)とも表現される「lima」のこと。
語源的にはアラビア語の「limah」という語から入ってきたようだが、頭が痛いのが、黄色のレモンとの関係。
スペインは日本と同じで、緑のレモンをライム(=lima)、黄色のレモンは「limón」とそれぞれ呼ぶ。
だが、メキシコでは緑のレモンの方を「limón」と呼び、黄色の方を「lima」とする。
小生はメキシコで「lima」は食べたことがないが、どうやら、甘い種もあるみたい。
嗚呼、ややこしや。
他のラテンアメリカの国々でもこれらふたつのレモンの呼び名は違うので、現地で覚えるのが良さそう(まぁ、とは言え、ふたつを取り違えたところで、致命的な結果はないけど、出るとしたら風味の差くらいかしらん)。
あと、もうひとつ、気になるのが、バルサミコ酢。
小生は、単に「vinagre balsámico」で覚えていたが、レシピにあるように「vinagre de módena」とも言うらしい。
「módena」は、元々、イタリアの北部の都市「モデナ(Módena)」というバルサミコ酢の名産地域なので、固有名詞(nombre propio)。
これが、レシピでは、小文字になって普通名詞(nombre común)として使われてるのかなぁ。
スペイン語では、「un panamá(パナマ帽)」とか「un rioja(リオハ産のワイン)」のように、固有名詞が普通名詞として使われる例はめずらしくないけど、しっかり、固有名詞の属性を引き継ぐ意味がある。
でも、「vinagre de módena」の「módena」は何?
バルサミコ酢を単に「un módena」としてるなら、まぁ、まだしも……。
もし、「vinagre de Módena」とすべきところを小文字で書いてしまったという誤植なら、ここまでの話は白紙。
あと、アボガドの語源はテッパンネタだけど、休日の朝にはふさわしくないので、控えておく。
善き休日を。
写真は完成品を見せる名物料理家のアドラ(Adora)。
出典
https://www.rtve.es/television/20240711/receta-aguacates-rellenos-pollo-faciles-perfectos-para-verano/16181990.shtml