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8/16 ニュースなスペイン語 Mpox(2):エムポックス(2)

直近では、2023年2月24日にも同じテーマを扱っている(世界的に感染が広がり、スペインで急速に増え始めた2022年には、5月25日くらいから、かなり、頻繁に、このテーマを扱っていた)。

日本ではかつて「サル痘(viruela del mono)」とも呼ばれていたが、今は、世界的・専門的に「monky pox(サル痘)」の略語である「エムポックス」という名称が使われているみたい。

世界保健機関(WHO;OMS)が15日、エムポックスの感染拡大に伴い(por la extensión)、公衆衛生上の緊急事態(emergencia de sanidad pública) を宣言した(ha declarado)。

そして、世界保健機関の緊急事態宣言を受け、スペインでも、厚生省(Sanidad)は感染爆発を監視し(vigilar el brote)、ワクチン接種を進める(fomentar la vacunación)方針を、厚生大臣のハビエル・パディジャ(Javier Padilla)が明らかにした。

スペイン厚生省によると、今年に入って、9つの自治州で264人のエムポックスの感染者が確認されている。

スペインでは今から2年前に7251人のエムポックスの感染者が報告されているが、公衆衛生保全の措置のおかげで(gracias a las medidas de salud pública)、感染を抑え込んだ(pudo contener)実績があるとパディジャは述べた。

その一方で、パディジャは、アフリカ大陸など、国家の生産力が中程度・低程度の地域にエムポックスに立ち向かうための技術的な資源を提供するための国際協定がない(sin un acuerdo de pandemias que pueda trasladar recursos tecnológicos a países de renta media-baja y baja)ことを嘆いてみせた。

アフリカのコンゴ共和国で2022年11月に爆発的に発生して以降、世界的に広がったエムポックスは、今年に入ってから世界では、約1万4000人が感染していて、これは、昨年全体の感染者数をすでに超えているという。

なお、今年のエムポックスによる死者は524人となっている。

日本でも2024年2月25日現在、240のエムポックス感染例が報告されている。

この夏、スペインから帰国した人たちがエムポックスを持ち込んで、感染爆発なんてことにならないように……。

スペインの土産話はぜひ聞きたいが、エムポックスの感染土産はご免こうむりたいところ。

写真はエムポックスウィルス。

ちなみに、スウェーデンの首都ストックホルムで15日、エムポックスの新種(nueva variante)が発見されたとの報告があった。

新種の発見はアフリカ以外では初らしい(el primer caso fuera de África)。

新種が検知された人物はアフリカの感染地での滞在歴があるという。

この人物は適切な措置を受け、スウェーデン政府の指示に従っているらしいので、過度に恐れることはないが、ウィルスは国境をいとも簡単に越えるし、どんどん、進化していく。

出典https://www.rtve.es/noticias/20240814/sanidad-refuerzo-vacunas-vigilancia-emergencia-viruela-mono/16218900.shtml