見出し画像

5/20 ニュースなスペイン語 Juan Carlos I(1):フアン・カルロス1世(1)

5月19日木曜日19時14分、ガリシア州ビーゴ市のペイナドール空港(Aeropuerto de Peinador)に、元国王フアン・カルロス1世(Juan Carlos I)を乗せたプライベート機(avión privado)が到着した(ha aterrizado)。

元国王の到着に先立つ数時間前、マドリード発の民間機(avión comercial)で同地入りしていた、元国王の長女エレナ王女(Infanta Elena)と、元国王に滞在先として自宅を提供した親友ペドロ・カンポス(Pedro Campos)がタラップ(pista)でフアン・カルロスを出迎えた。

警備隊(comitiva de seguridad)に囲まれた車の助手席(asiento del copiloto)に乗り込んだフアン・カルロスは、空港に詰めかけた市民らが拍手で見送る中、時折笑顔を見せ(sonriendo)、手を上げながら(un gesto con la mano)、自身の健康は万全であることを示した(para decir que se encuentra bien)。

元国王が滞在することになっているカンポスの自宅周辺や、現地時間の20日3時頃から開催の予定で、元国王が訪れる予定のヨットレース(regata)の競技港(puerto deportivo)には、市民や国内外のマスメディアが詰めかけている。とはいえ、元国王はヨットレース当日までは、長旅の疲れを癒やすため(descansar del largo viaje)、カンポスの自宅からは出てこないようである。

フアン・カルロスは木曜日から日曜日までの間、サンシェンショ市に滞在した後、週明けの月曜日に、現国王フェリペ6世(Felipe VI)や、妻であるソフィア元皇后(Doña Sofía)らが待つマドリード市の宮殿(Palacio de Zarzuela)に赴くことになっている。

2020年8月3日、フアン・カルロス1世がスペインを後にする前、友人たちと過ごしたのもサンシェンショだった。そして、フアン・カルロスが出国のために飛行機に搭乗したのもペイナドール空港だった。アラブ首長国連邦で実に654日の隠遁生活を送った後、元国王が選んだのは、自身を快く受け入れてくれる知人たちがいるこの場所だった。

フアン・カルロスが晩節を汚したことは事実で、国王としては、決して誇れないような一面だ。しかし、齢80を超える老体には、国内世論は、正直、響くだろう。

終の棲家がスペイン国内に早く見つかると良い。

写真は、空港に降り立った後、車に乗り、助手席から手を振るフアン・カルロス1世。ずいぶんと老け込んだ印象だ(いや、アングルのせいか・・・)。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20220519/rey-emerito-llegada-espana/2350041.shtml