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3/17 ニュースなスペイン語 Más Madrid(2):マス・マドリード党(2)
昨日の続報である。
ポデモス党(Podemos)のパブロ・イグレシアス(Pablo Iglesias)が15日、第二副首相(vicepresidente segundo)の職を辞して、5月4日に実施予定のマドリード州総選挙に立候補することを表明した際、かつての朋友(だが、今は、袂を分かつ)イニゴ・エレホン(Íñigo Errejón)らに選挙協力を申し出たことは昨日、述べた。協力の具体的な内容とは、エレホン率いるマス・マドリード党(Más Madrid)とポデモス党とで統一候補(candidatura cojunta)を立てるというものだったのだが、その返事はつれないものだった。
16日にマス・マドリード党から立候補を決めたモニカ・ガルシア(Mónica García)は以下のように述べている:
マドリードはネットフリックスのシリーズものなんかではない。私はどんな困難な時も、長年、議会からマドリードのために働いてきた。歴史の時々で私たち女性はつまはじきにされ、もう汚れた仕事をするのことにもくたびれた(Madrid no es una serie de Netflix. Llevo mucho tiempo trabajando para Madrid en los momentos más complicados desde la Asamblea. Las mujeres estamos cansadas de hacer el trabajo sucio para que en los momentos históricos nos pidan que nos apartemos)
マス・マドリード党は、つまり、イグレシアスが「大きな夢(mucha ilusión)」を抱いたような劇場型の連立工作には手を貸さないことを決心したのだ。
そして、この決断に対して、当のイグレシアスは「最大限の尊重(máximo respeto)」を表明せざるを得なかったが、しかし、ポデモス党マドリード支部の報道官イサ・セラ(Isa Serra)は「間違い(error)」と批判した。
なお、ラブコールを受けたエレホンの方はイグレシアスの申し出に対して、直接、返答することはなかったが、ツイッターで以下のように述べ、血眼になって州知事の座を狙うイグレシアスに対して皮肉の矢(dardo)を放った:
女性たちの活動が教えてくれるのは、いつも主役を張っていればよいというわけではないことだ(El feminismo nos ha enseñado que no siempre tenemos que ser los protagonistas)
ところで、イグレシアス無き後の組閣が注目されていたが、第二副首相には、これまで第三副首相(vicepresidenta tercera)だったナディア・カルビーニョ(Nadia Calviño)、そして、空席となった第三副首相には現労働大臣(Ministra de Trabajo)であり、ポデモス党のヨランダ・ディーアス(Yolanda Díaz)がそれぞれ就任した。イグレシアスはディーアスを第二副首相に推していたが、首相ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)が最終的にこれを認めない格好となった。
ポデモス党は第二副首相から第三副首相へと、一歩、首相との距離をあけることになったが、これまで不協和音続きだった連立政権の足並みは揃うことになるのか。
写真は20Minutos紙(3.10)より。マス・マドリード党からの立候補を決めたモニカ・ガルシア。