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【速報】岸田総理、年頭会見でインフレ率を上回る賃上げを要請

岸田総理は今年の年頭会見で、以下のように述べたようです。

岸田総理は三重県伊勢市での年頭会見で、今年の抱負として「昨年の様々な出来事に思いをはせながらも新たな挑戦をする1年にしたい」と述べました。
「賃金が毎年伸びる構造を作る」と意欲を示し、「今年の春闘について連合は5%程度の賃上げを求めているが、インフレ率を超える賃上げの実現をお願いしたい」と要請しました。

TBSニュースより一部抜粋

これは私が主張する政策「一新循環」の一丁目一番地、「最低賃金の大幅な引き上げ」と合致する発言であり、素直に歓迎したいと思います。

ただ、企業経営者を多数支持者に抱える自民党で、インフレ率以上の賃上げができる環境が整うかは大きな疑問です。

そもそも、賃金というのは市場が決めるもので、それに対し過度に介入するのは社会主義国家のようだといった批判もあるでしょう。

唐突なようですが、この問題を言い表す上で、

卵がさきか鶏がさきか

私はこれ以上良い表現を他に知りません。

どういうことかーー。

経済学の常識では、労働生産性が上がりその後賃金が上がるとされてきました。

ところが日本では、この30年間でどんどん労働生産性は低下し、実質賃金も低下し続けました。

なぜこのようなことが起きたか。

様々な要因があったとは思いますが、やはり主な原因は、バブル崩壊後の不況のあおりもあり、企業が存続のため人件費の抑制に力を入れたからなのではないかと思います。

つまり、今までのアプローチでは30年間続いてきた日本の衰退を止めることができないと、すでに歴史が証明しているのです。

今までのサイクルを変えましょう。

まず半ば強制的に賃上げをし、企業にとって生産性の向上が、人件費増大の負担を吸収させるモチベーションとなるようにするのです。つまり、労働生産性が上がり賃金が上がる、ではなく、賃金が上がり労働生産性が上がる。という社会に変えていくのです。

そんなことできるわけないだろう。ただの机上の空論だ。

それはそうかもしれません。

しかし私は、このまま今までの30年間を繰り返し座して死を待つよりかは、新しいアプローチを試す方がよほどいいのではないかと思えてなりません。


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