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日銀総裁の椅子をめぐる権力闘争:平凡サラリーマンが見た金融政策の舞台裏

こんにちは、じこぼーです。今回は『人事と権力──日銀総裁ポストと中央銀行の独立』(軽部謙介著)を読んで、思わぬ発見がありました。電車通勤の片道90分、この本を読んでいると、まるで霞が関の廊下を歩いているような気分になりましたよ。

超エリートの椅子取りゲーム!日銀総裁の舞台裏

皆さんは日銀総裁ってどんなイメージを持っていますか?私なんか、テレビに出てくる厳つい顔のおじさんくらいの認識でした。でも、この本を読むと、その椅子をめぐる壮絶な駆け引きが見えてきて、思わず「おお...」と声が出てしまいました。

政治とお金の危険なタンゴ

本書では、歴代日銀総裁の人事の裏側が克明に描かれています。特に印象的だったのは、安倍晋三元首相による黒田東彦氏の抜擢です。「官邸主導」なんて言葉を使って、まるでクールな戦略家のように描かれていますが、実際はかなりゴリ押しだったんじゃないでしょうか(笑)

> 「そうか、こういうやり方があったのか」と妙に感心すると同時に、人事で金融政策の行方が左右され得ることへの疑問がわいた。

この一文を読んで、「ああ、私も同じこと思った!」とちょっと嬉しくなりました。

幻想? リアル?中央銀行独立性の真実

日銀法改正で独立性が保障されたはずなのに、実際はどうなの?という疑問に、本書は正面から取り組んでいます。著者の軽部さんの筆致は冷静ですが、その裏に「おいおい、これでいいのか?」という思いが垣間見えるんです。

首相のポチか、番犬か。揺れる日銀の立ち位置

植田和男現総裁の就任プロセスも詳しく書かれていて、岸田首相の周到な準備には驚きました。でも、これって結局のところ、日銀を政治の道具にしているだけじゃないの?と思わずつぶやいてしまいました。

> 「政治家が総裁を替えて特定の政策を実行させるというやり方は許されるのか。」

この問いかけ、重いですよね。私たち庶民の生活にも大きく関わる問題なのに、なんだか遠い世界の出来事のように感じてしまうのが怖いです。

サラリーマンが日銀本から学んだ3つのこと

1. 日銀総裁の人事は、思った以上に政治的
2. 中央銀行の独立性は、常に脅かされている
3. 金融政策は、私たちの生活に直結している

正直、難しい内容もありましたが、著者の丁寧な解説のおかげで、なんとか理解できました。これからニュースを見る目が変わりそうです。

あなたの財布と日銀総裁は意外と近い?

この本、マニアックな内容かと思いきや、意外と自分の生活と密接に関わっていることに気づかされました。金利がどう変わるか、インフレ率はどうなるのか。そういった事柄が、実は日銀総裁の椅子をめぐる権力闘争の結果だったなんて...。

みなさんも、ぜひ読んでみてください。きっと、経済ニュースの見方が変わりますよ。それに、職場の人間関係だって、似たようなものかもしれません。上司の椅子をめぐる駆け引きなんて、ちょっと考えたくもありませんが(笑)

さて、明日も90分の通勤電車。今度は何を読もうかな...。​​​​​​​​​​​​​​​​

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