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「もしも」を「いつか」に—身近な防災から始める命の守り方

こんにちは。愛知県在住の平凡なサラリーマンのじこぼーです。最近、通勤電車の中で『今すぐ逃げて!人ごとではない自然災害』を読み終えました。この本は、私たちの日常にひそむ災害のリスクと、その備えについて考えさせられる一冊でした。

西日本豪雨が教えてくれた教訓

金藤純子さんは、2018年の西日本豪雨で被災した経験を持つジャーナリストです。本書では、その体験を生々しく綴っています。

> 「死んでもええから、かえらせてくれ」

この言葉に、被災者の切実な思いが凝縮されていると感じました。災害後の心理状態や、被災地に戻りたいという気持ちが痛いほど伝わってきます。

「自助」「共助」「公助」で命を守る

本書では、災害対策における「自助」「共助」「公助」の重要性が強調されています。特に印象的だったのは、「自ら情報を取りに行く」という部分。

ハザードマップを確認したり、避難所の場所を事前に把握したりすることの大切さを、改めて認識しました。我が家の場合、実家が1階建てなので、2階建ての親戚の家を避難先として考えています。皆さんも、もしもの時の避難先、考えていますか?

南海トラフ地震への備え

愛知県に住む私にとって、南海トラフ地震は他人事ではありません。本書は直接的には水害を扱っていますが、そこで語られる防災の考え方は地震対策にも通じるものがあります。

例えば、「流域治水」の考え方。これは、地域全体で協力して災害に備えるという発想です。南海トラフ地震に置き換えれば、沿岸部から内陸部まで、地域全体で連携して対策を立てる必要があるということです。

日常の中に防災を織り込む

読了後、防災を特別なことではなく、日常生活の一部として捉えるようになりました。例えば、大型犬の建物に入る際は、非常口を確認するようになりましたし、スーパーで買い物をする時も「これ、非常食になるかも」と考えるようになりました。

南海トラフ地震への備えとしても、家具の固定や非常食の備蓄など、できることから少しずつ始めています。

おわりに:防災は「自分ごと」

この本は、防災を「他人事」から「自分事」に変える力を持っています。災害大国日本に住む我々にとって、必読の一冊だと思います。

ただ、こんな真面目な本を電車で読んでいたら、隣の人に「堅い本読んでますねぇ」と声をかけられました。「いやいや、これ結構面白いんですよ」と答えたら、「へぇ、じゃあ借りていいですか?」と言われて...。冗談です(笑)。でも、本当に面白くて為になる本なんです。

皆さんも、この本を読んで、身近な防災について考えてみませんか?西日本豪雨であれ、南海トラフ地震であれ、災害が「いつか、どこかで」ではなく「今日、ここで」起こるかもしれないという意識を持つことが、自分と大切な人を守る第一歩になるはずです。​​​​​​​​​​​​​​​​

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