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孫が送って来た月の写真を見て思うこと
いつもありがとうございます。
現在17歳になる孫は、天体観測に興味があるらしく、3月13日に半月🌓 19日に満月🌕 の写真を送ってくれました。
イギリスの3月はまだまだ寒く、夜は凍えるように冷えるのではと、要らぬ事を思ったりします。
それでも興味があれば、寒さなんか何ともないのでしよう。大きな望遠鏡で見える宇宙が、彼を虜にしているのでしょう。
今から20年以上前になりますが、孫の母親、つまり婆ちゃんの娘になります。
1年間中国の長春(昔の満州)の大学に留学した時の事です。
婆ちゃんは留学費用を出してやりませんでした。(お金が無ければ、留学を諦めてくれると思ったのです…今から思えば、浅はかな婆ちゃん)
そうしたら娘は、大学(中国語専攻)に通いながら、家庭教師やホテルの朝食やレストランで留学費用を貯めたのです。
そして、旅費を安くする為に、下関から釜山まで行って、韓国から中国に渡航する予定にしていたようです。
出発してからもう大学に着いているだろうと思い、大学寮に電話したら到着していません。と言う返事だったのです。
当時はスマホもない時代だったので、連絡の取りようもありません。
下関から釜山までのフェリーから海に落ちたのじゃないかとか、韓国で悪い奴(すみません)に引っかかったのじゃないか。とか不安が一気に頭の中を駆け巡りました。
数日は、生きた心地がしませんでした。夫も同じ思いだったでしよう。
その時婆ちゃんが夫に言った言葉
娘は、かぐや姫と思おう!
かぐや姫の物語で、竹から生まれたかぐや姫は、お爺さんとお婆さんに一生懸命大事に育てられ大きくなりました。成長して美しくなったかぐや姫は、皆が引き留めようとしましたが、誰にも引き留めることは出来ません。
そしてお月さまに帰って行ったお話?
夫と婆ちゃんの役割は、子供達を(娘は3人、息子は1人)大きくなるまで一生懸命育てること。そこまでなんよ〜
子供は誰ひとり手元に置く事は出来ない。子供たちには、それぞれの人生がある。引き留める事は出来ない。
暫くしてから娘から、韓国で出入国を手間取り、時間がかかった事。
中国も広大な国だから、予想以上に到着するまでに時間がかかったと連絡がありました。
ああ〜生きててくれて良かった。
婆ちゃんは月を見たら、この時の事を思い出します。