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遠い 記憶
いつもありがとうございます。
今回は、婆ちゃん自身の子供の頃のひとり言です。
【小学校までの事】
婆ちゃんは幼稚園の時から、男まさりで幼稚園では、男の子としか遊んだ覚えがないのです。
婆ちゃんの兄弟は、上は皆男で、婆ちゃんは末っ子の長女でした。
いつも男の子達と、幼稚園の隣は八幡宮だったので、周りの山の中を駆け巡っていました。
八幡宮の鳥居に石を投げて、載せて遊んだり、石碑の周りに上がったりして遊んでいました。(罰が当たったかも知れない)
時には、男の子と、取っ組み合いのケンカをして、ツメで相手の男の子の皮膚を引っ掻いた(血が滲んでいた)感覚を覚えています。
小さいのに、男の子を2〜3人引き連れて、子分みたいにしていました。(ドラえもんのジャイアンみたい)
物心ついた頃の記憶は上記のようなものでした。
この記憶は、他の男の子達の記憶としても、婆ちゃんとの事が、ハッキリと残っていたようです。(6年後に解ります)
園長先生や八幡宮の人から怒られた記憶もありませんでした。(怒られても言う事を聞かなかったのかも知れません。)
ほっといてくれていたのか、諦められていたのか、勝手に遊んで、お腹が空くと園に戻っていたような気がします。(今では、考えられないですね)
60年以上前の事で、良く言えば、おおらかな時代で、のんびりしていたと言うか、何事もゆるい時代だったのかも知れません。
小学校に上がっても、勉強より外で遊ぶ事に夢中で男子とも、同等に遊んでいました。
休憩時間になると、急いで校庭に出て、ドッジボールや縄跳びや鬼ごっこみたいな事を男女が、一緒に遊んでいました。
とにかく、昼休みとか休憩時間が大好きでした。
小学校時代までは、活発で外で遊ぶのが大好きな子供だったと思います。
【中学校に入ってからの事】
中学校は、近辺の小学校が3つ集まって、1学年が8組ありました。
入学してすぐ、よその小学校から来た生徒が、婆ちゃんの所へやって来ました。
何故か手には、幼稚園の時の卒園写真を持っていました。
此処に写ってるのは、アンタか?と写真を指差しました。
そう。と答えると、
アンタ、ガキ大将だったんてね〜
婆ちゃんは、知らない生徒に突然大きな声で言われました。
婆ちゃんは恥ずかしくてその時、中学校では目立たないように学校生活を送ろう。
そう決めた途端、
自分が萎縮した人間に生まれ変わったような気がしました。
13歳で、自分のこころを押し殺すような生き方を選択したのです。
(これは、自分自身がそうしようと決めた事です。)
そして、積極性がなくなり、見た目は、おとなしい性格になっていきました。
言葉1つの捉え方で、良くも悪くも変わってしまうものなんですね〜
【生まれ変わりについて】
中学校に入り、勉強を一生懸命するわけでもなく、日々が過ぎていきました。
その頃よく考えていたのが、あの幼稚園頃と今の中学生の自分は、どちらが本当の自分なんだろう。
どう考えても、あの小さい時に自我を通して、人を支配しようとして、思い通りにしようとする行動が、小さかった子供にどうして出来たのだろうか?
周りの大人たちは、何も言わなかったけど、手を焼いていたのではないでしようか?気性も激しかったと思います。
人間には、前世と言うのがあって、前世で善い行ないをしていれば、生まれ変わって善い人間になれます。(逆もしかり)
親が信仰していて、そんな話を聞かされていました。
自分は誰かの生まれ代わりじゃないのだろうか?そして、前世は、余程イケナイ人だったのではないだろうか?などと、考えていたりしました。
ガキ大将と言われたあの頃の自分が恥ずかしくて嫌なら、これから先の自分を自分で作って行くしかないのじゃないだろうか?とか、悶々と13歳の中学生の頃、考えていました。
【輪廻転生について】
今から20年位前に、京セラを設立された、稲盛和夫氏著「稲盛和夫の哲学」の本を読みました。
その中で、輪廻転生が行われて、「過去世において経験した意識を人間は引き継いでいるのではないか。」
ここを読んで、悶々とした日々を過ごしていた、「中学生の婆ちゃんに教えてあげたかった」と20年前に思いました。
婆ちゃんの母は、コロナが猛威を奮い始めた、2020年、春分の日頃に103歳で亡くなりました。
亡くなる何年か前に、母親の先祖の話(200年前?)を聞きました。
幼稚園の隣の八幡宮の裏手の長い階段を登った所に護国神社があります。
其処は、婆ちゃんの祖先が戦いをして、戦死者を祀った護国神社だったのです。
輪廻転生と言う言葉を知り、小さい頃の婆ちゃんが、ガキ大将だった頃の自分に、腑に落ちたのでした。
その時、雲がスッと抜けて行った感触を味わいました。
婆ちゃんは、ケンカしたり、争ったり、闘ったりしたくないです。
今は、
小さな事にも楽しみを見つけるのが楽しい!
婆ちゃんは今までに、何回も自分で生き直ししながら生きてきた様な気がします。
【結婚してからの事】
大人になり結婚して、子供を産み、子供達が幼稚園に通い始めました。
オギャーと産まれてから、3〜5歳位までに男みたいな性格が、確立されるものなのでしょうか?
婆ちゃんは、産まれる前から既に、誰かの人格が出来ていて、赤ちゃんの中に入り込んで、産まれ落ちて来たのじゃないかと思えるのです。
そんなこんなを考えたりしていたので、中学校生活は、余り思い出とかはおぼろげにしか覚えていないのです。
コロナで今は中止ですが、オリンピックの年のお盆に、中学校の学年同窓会が開かれます。
地元にいるせいか出席すれば、○○ちゃんは、幼稚園の時、 ガキ大将だったね〜と必ず男子生徒に言われます