膝、半月板損傷

あの日、いつもの通り、息子と一緒に学校へ登校しました。
あの日、いつもの通り、歩道橋を渡ろうとしました。
あれ?左膝が痛いぞ。しかも、左足全体に力が入らない。
息子がドンドン行ってしまうのに、追いつけない。どうして?なんで?
「いいよ、先に行って」と息子を先に行かせて、上りは何とか行ったけど
下りになったら、膝が曲がらない。しかも 凄く痛い。
痛い!!!と思いながらも、足を引きずりながら、やっとの思いで
20分歩いて 自宅へ たどり着く。息切れというより 冷や汗が出てる。
どうしよう?何が起こったんだろう?

わからないまま、家で寝ていました。昼食も食べられず、夕方になって
息子のお迎えに行こうとソファーから起き上がり、段差のある玄関へ向かって
歩いて行って 不用意に足を踏み出した瞬間、パキーンという音と共に
激痛が!!!思わず「痛い、痛い〜」と叫びましたが、田舎なので この時期
畑にいる人もなく…
這うようにして家に戻り、携帯電話を掴んで 実父に電話して息子の迎えを
依頼。その後、私を 整形外科のお医者さんに連れてって欲しい、と伝えて
気が遠くなりました。

地元の外科、整形外科のある病院へ連れて行って貰いました。80歳にもなる
父に車椅子を押してもらい、痛みと申し訳なさで涙が出ました。
受付で「大丈夫ですか?痛みますか?どうされましたか?」と聞かれ
事情を話すと直ぐに診察してくれました。先生が「ちょっと確認ね〜」と言って
膝をひねったので「ぐひゃー」と叫びました。病院中に響いたらしいです。
「うん、間違いなく 半月板損傷だと思うよ。全治〜2ヶ月かな。緊急で手術する
必要があるかどうか、明日、大学病院でMRI撮ってきてね。痛み止めの飲み薬と
湿布出しておくからね〜」って……。
でもさ、歩けないし。とにかく足が地面に着けないし。家はバリアフリーじゃ
無いのに、どうしたら良いのさ……。松葉杖も何もないんですけど!!!

家に帰っても 痛みで動けない。ご飯も作れない。ベッドも無い布団生活の私。
今夜、どうしよう。ソファーで寝るしか無いよね😭。
とにかく旦那にメールだ!!何通もメールだ。返信来るまでメールだ。
半月板損傷だから歩けないし、動けないし。夕飯 買ってきて!とか そういう
事を沢山書いて、メールを送り続けたけど、旦那が気がついたのは、夜7時。
「ウッソー、何それ。うーん、どうしたら良いの?」
痛みで頭が回らない私に、指示を出せってか? マジか? ちょっとは考えろ。
「考えても 思い浮かばないよ〜」子供じゃないぞ、おい。
翌日、旦那に休みを取って貰って 大学病院でMRIを撮影して、そのまま
地元の病院へ。「うん、ちぎれてる。でも この程度なら痛みは収まると思う。
手術は、様子を見ましょう。とにかく腫れが引くまで 我慢ね。」

我慢も何も 痛くて動けなくてトイレも水分補給もできず膀胱炎になりました。
土曜日の朝、血尿。深刻、これ。慌てて休日当番医に電話したら「良いですよ。
気をつけてお越しください。車椅子、用意しときますよ!」と心強い返事。
診察と尿検査の結果、抗生剤を処方してくれた。
「去年、脳下垂体腫瘍の手術をしたんです」というと「そうですか。その後の
経過は いかがですか?お薬、ちゃんと飲めてます?」と聞いてくれた。
「僕も、前の病院で 脳下垂体腫瘍の摘出手術をした方を担当してたんです。
このお薬は、ずっと服用して下さいね。身体は色々なストレスに反応するけど
脳下垂体に腫瘍があった方は、この薬を服用する事でストレスに打ち勝てる
ホルモンの分泌を促せるから。特に今年みたいに 酷いストレスに晒されると
免疫力も低下しやすくなるからね。お大事にね。」

思いがけず、良い先生に巡り会いました。
後で聞いたら「あの先生は マダムキラーよ〜。皆、メロメロになるわよ〜」
話を聞いてくれて良い先生だもんね。確かに。

その後、痛み止めの服用と湿布で 少しずつ腫れが引けてきて、足を床に
つけるようになりました。そして ずっと小さなソファーに寝てるのは 大変
だから、エアーベッドを買いました。あっという間に膨らんで、丁度いい高さ。
やっと安心して眠れるようになりました。
(寝る用意してると 気持ちイイ〜と 息子に占領されるけど。)

今週で1ヶ月。松葉杖をついてなら、少々 歩けるようになりました。が、
「転んだら大変だから、決して無理はしないように!!!」とキツく言われて
おります。この1ヶ月の間に、参観日や その他学校行事が 色々ありました。
全部、祖父母と旦那に行って貰いました。息子には寂しい思いをさせてしまい
ました。去年といい、今年といい、なんやねん!!もう!!!と思ってたら
天冲殺です、と言われました。
あ、そうなの……。⤵️
でも、もう厄落とし出来たかも知れないからな。前向きに考えて過ごそ。

それに、この経験は、色々とタメになる。
車椅子の乗り心地も色々だったし、松葉杖で歩いてみたら、街は全然バリア
フリーじゃないって事に、気づいたし。
痛みで動けない人の苦労も分かったし。何が困るか想像出来るようになったし。

もう少し、人に優しく出来るようになるかも。

も一つ、旦那と息子が ボソボソ話してたんやけど。
「お母ちゃん、自分がゆっくりしか動けんようになったから、僕らに対して
『遅いねん!!』ってドヤさなくなって、良かったなぁ」 やって!!
そうか、そんなに ドヤしてたんかな、私。
変化のスピードに乗れへん旦那と息子に対して ずっとイライラしてたんやね。
けど、自分が素早く動けんようになって、待ってて貰うって大事やなって
気がついたんやわ。

もしも これが神様のくれた宿題なら、ちゃんと宿題やって自分のものに
していかな。あと1ヶ月で動けるようになれるかは 疑問。
いや、元のようには歩けへんと思う。きっと歩く速さも ゆっくりになるし、
もう走れへんと思う。けど、それでも 自分の体を大事に生きな、ならんね。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
痛みは まだまだ続きますが、ちょっとずつ ちょっとずつ 頑張ります。

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