見出し画像

しあわせのかたち

「 かあさーんっ!
  おみそしる、まぁだ~?」

息子の声がキッチンに響く

エプロンの端っこをギュッとつかんで
「 はやく はやく 」って
おみそ汁を待っている

ぐつぐつ
コトコト
ふわっ ふわ

「 できたよー、さあ食べようね 」


おわんに注ぐ湯気の向こうで

「 にんじんさん
  たまねぎさん
  あつあげさんも
  おはようさん! 」

おみそ汁の具にごあいさつ

「 いただきまーすっ! 」

 ふーーーう ふうふう

まずは、お汁をひとくち

「 あぁぁぁぁああ…
  おいしーい

  おいしいねぇ 」

息子のほっぺが
ぷくっと膨らんで
さくら色に変わった


わが家の朝が、今日もはじまる



何気ない朝の食卓こそが
わたしの宝物でした。

子どもが成長し
ひとり、またひとり… それぞれの道を歩きはじめ
にぎやかだった朝が少し静かになった今、
ふと思うのです。

子どもがちいさかった頃、
『 忙しい朝 』
としか思えなかった日々。

でも、ほんとは
子どもとのかけがえのない時間だったんだ…
って。

家族が同じ空間で笑い、
食事をともにする。

おみそ汁をすする音
具材をチェックする声
すべてが 『 しあわせ 』だったんだ…
って今、気づきました。

『 しあわせ 』は
特別な出来事じゃなくて
日々の中にひっそりと隠れているもの。

いつもの朝
いつもの食卓
そこに家族がいる

それだけで十分なんですよね。




こちらの企画に参加させていただきました。

おうちラジオPRESENTS
ゆうくん杯「しあわせポエム大賞2025」

https://note.com/yuhishort6/n/n1e070ba7a6bc?sub_rt=share_sb


『 読んでいてしあわせになる詩 』というテーマを見た時、わたしの心に自然と浮かんだのは " 家族 " と " おみそ汁 " でした。

そして、お母さんと子どもがおみそ汁づくりを楽しむ様子を "  " で表現した詩『 ふうふう おいしいね 』を書きました。



この作品で素敵な賞をいただきました。
心からうれしく思います。ありがとうございます。

https://note.com/yuhishort6/n/ne66634a96f08?sub_rt=share_pw

ラジオでは、mikako*さんが『 ふうふう おいしいね 』を朗読してくださいました。そのお声はわたしの中で深く響き、胸が熱くなりました。そして、ゆうくんの「おいしいっ!」というかわいらしい声に涙があふれました。

朗読を聴いているうちに、ゆうくんのキラッキラの笑顔、ゆうくんを見つめるyuhiさんとmikako*さんのやさしい笑顔が目に浮かびました。

笑顔が広がる 『 しあわせの輪 』って、こんなにも素敵なんだな… と改めて感じ、わたしも思わず笑顔になりました。

yuhiさん、mikako*さん、ゆうくんに心から感謝しています。


実は、この詩を書いている時から、絵でも表現したいと考えていました。この詩に心を込めて絵を添えて、新しいカタチでyuhiさん、 mikako*さん、 ゆうくんにお届けしたいと思っています。

また、今回の企画に参加されたみなさまの詩は、どれもあたたかいものばかりでした。たくさんのしあわせに包まれ、わたしの心もぽかぽかになりました。本当にありがとうございます。

最後に…

yuhiさん、mikako*さん、ゆうくん、
そして『 ふうふう おいしいね 』を読んでくださったみなさまへ。

これからも
たくさんのしあわせと
笑顔あふれる日々が続きますように。

感謝をこめて。


ゆう


いいなと思ったら応援しよう!