後悔

次男の受験会場に来ている。

保護者の待機場所に座っている。

2年前、長男の受験の時とはいろいろと異なっていることを、次から次へと思い出す。

ふとシャボン玉が飛んできて、パチンと割れるみたいにして思い出す。

長男はとても厳しい塾に通っていて、私は送迎や塾弁作りに必死で疲れ果てていて、仕事の合間に願書を用意したりしながら、働く母親が中学受験だなんて、身の丈に合わないことだっのだと凹んでばかりいた。

その時はその時で、いろいろサポートしていたとは思う。やっていないわけではなかった。

でも、ことごとく残念な結果となり、最後にしがみついた学校に入った。

同じ塾に通っていた次男は、元々あまり乗り気でなかったかともあって、厳しい塾から個別指導に移った。本人のペースで、ゆっくりゆっくり進んでくれるので、次男はのびのびしていた。

競争心も危機感も足りないと言われつつ、受験の時期になり、それでも今日を迎えた。

私は昨日の夜、次男と筆箱チェックや持ち物チェックをして、何度も面接の練習をして、朝ご飯は何が良いかのリクエストを聞いて寝た。

長男の時は、長男が一人で準備をしていた。私は忘れ物無いかと聞くだけだった。

長男の時は、ササッと食べられるパンを用意しただけだった。

私は今朝、寒い中で開門を待ち、こうして控室にいる。

長男の時は、いつでも送り届けて帰ってしまった。面接の時間な間に合うように来れば良いと思っていた。

一緒にお弁当食べてあげるとか、あまり考えたこともなかった。

1校だけ、時間の関係で一緒にお弁当を食べた学校に、今は通っている。

わからなかったこと、疲れ果てていたこと、いろいろ言い訳はできるけど、やっぱり申し訳なかったと思う。決して次男の方がかわいいとかそういうことではない。ただ、母親として未熟だったのだと思う。

ごめんなさい。

今、ではないけれど、タイミングを極めて、きちんと謝ろうと思う。それまでの間も、残り少ないコアな親子時間を大切にしようと思う。

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