「10年後も思いだせる旅」の作り方 ~旅×手帳編~
昨日ご紹介した、一泊二日の軽井沢旅行。
家族全員がご機嫌な、とてもとてもいい旅になりました。
それって、まず私が自分のご機嫌を取れたことがベースにある気がします。
そして、それを支えてくれたのが手帳だった!
――今回は「旅×手帳」という視点で、どんな風に手帳を活用したのかをご紹介します。
旅の前
◎終わりを思い描く
旅に出るとき、「あれがしたい」「ここに行きたい」というパーツを考えることはあっても、「どんな旅にしようかな?」と全体の空気や旅の後の気持ちにフォーカスして考えたことがなかった私。
ちょうど先月は、愛用の自分軸手帳を使いながら、自己啓発書の名著である「7つの習慣」の中の「第2の習慣~終わりを思い描くことから始める~」に取り組んでいたこともあり、「今回の旅をどう仕上げようか」というところに意識が向いていました。
そこで私が今回の旅に対して描いたのは、こんな終わり。
最近は、毎朝手帳に「その日の終わりを思い描く」ようにしていますが、旅行中にもしっかりと自分にリマインド。
昨日の記事でもチラリと触れた通り、初日のネイチャーツア―では、まだ半分以上道のりが残っている段階で、次女が「疲れた、抱っこ、ママがいい!」モードに。
いつもだったら「え!?出発前に約束したでしょう、最後まで歩くって!ママは抱っこしないよ、おいていきます!!!」と瞬時にイライラスイッチに切り替わるであろう私。
が、この日立ち上がったのは「10年後も思い出せる旅にするためにはどうしたらいいだろう?」という思考でした。
「朝早い出発だったから疲れておなかも空いたよね」
「長い待ち時間も、退屈しないように
自分で考えていい子に過ごしてくれていたよね」
→「これ以上歩かせるのは無理だよね」と
冷静に判断できたため、次女の仰せのままに……。
日常の延長と捉えれば、「また今日も!?」と思いがちですが、「思い出作り」と考えるとこんなハプニングはこの時期ならではのものと味わえるんですよね。
◎マインドマップでゆるやかなプラン
旅の前、マインドマップにやりたいことや決まったスケジュールを分解しました。
「貧乏性の夫×せっかち&行動量多めの私=詰め詰めの旅」になりがち。
しかも、一泊二日という短い時間で非日常の地を堪能しようと思うと、効率よくいろんなことをやろうと思ってしまうところなのですが……
今回は大まかに過ごし方のイメージを組むに留めました。
結果的にこの「大まか」がご機嫌のポイントに!
ちなみに、旅行の前日は準備に追われてカリカリしがちなのも「わたし的あるある」なのですが、これも「終わりを思い描く×マインドマップ」でクリア。
ワーキングメモリを解放しながら、描いた終わりに向かって「旅の始まり」を味わうことができた気がします。
旅の間
◎絵日記&旅程を残す
手帳のウィークリーページには、思い出の記録&今後の旅の参考に、過ごし方の実績と印象深いシーンをイラスト+ひとことで記していきました。
もともと絵心があるわけでもないので、これくらいのスペースがちょうどいい!
やっているのは「記録」という作業ですが、喜びをじんわり追体験できることを実感。幸せがじっくり体に染みわたって、「10年後も思いだせる」ほどに、あのときの空気感が心に刷り込まれた気がします。
◎早朝の手帳タイム
私がこの度で超楽しみにしていたのは、「早朝の手帳タイム in 高原」!
少し湿ったひんやりした空気、木々に囲まれた薄暗い朝……絶対整うに違いない!!!!
……というわけで、家族も他の宿泊客も寝静まる午前4時半。
テラスに進出しましたよ。
朝露に濡れたテーブルをさっと拭いて、焚火を見ながら、鳥のさえずりに耳を澄ます。
思い出すだけでも最高……!!!
難しいことを内省するというよりも、昨日の幸せをかみしめて、旅のテーマを自分にリマインドする。
いつもと何ら変わらない朝の手帳タイムなのに、自然に包まれ浄化された空気の中で過ごすことがこんなにも心満たしてくれるものなのか!という発見にもなりました。
旅の後
◎買い物レシートをストック
リピートするお買い物スポットでは、その都度記憶を呼び戻してお気に入りアイテムをリストアップしていましたが……レシートがすべての記録になるじゃないか!と今更ながら気づきました。(笑)
毎回立ち寄るパン屋さんとスーパーでの、「わたし的1軍・2軍・リピートなし」を書き込んでおけば、ワーキングメモリも解放されて、無駄な買い物や買い忘れも防げる……といいことづくめ!
ちなみに、宿泊費と、旅行でかかったその他の総額は
ざっくり先述のマインドマップに追記しておきました!
◎子どもたちの「My Best3」
旅を振り返って、子どもたちの「Best3」体験も聞いてみました。
親が思ってもみないところに喜びを感じていたりするんですよね。
(センセーショナルな経験をするというよりも、
ゆったりした時間の中で味わえるちょっとした非日常に
喜びを感じているのかな?)
こういう子どもの気持ちに気づいていないと、次の旅では「こんな経験させてあげなきゃ」などと、親が空回りしがち。そして「せっかく計画して『あげた』のに期待外れの反応じゃないの!!!(イラッ!)」ともなりがち……。
喜びをの記録に留まらず、次の喜びにつなげる種を収穫できるのが、
この「Best3」だと思います!
おしまいに
手帳って、日常で自分をチューニングしたり、磨きをかけたりするツールだと思っていました。
トラベルジャーナルとかも、描ける質(たち)じゃないし……とも。
でも、自分なりの方法でこうして非日常の喜びを計画し、記録し、振り返ると、人生の厚みがぐんぐん増すんですね。
特別な方法ではなく、いつも通りのページにいつも通りの形で。
「休暇だから手帳もお休み!」ではなく、「休暇こそ自分の喜びの源泉に触れるチャンス!だからこそ、手帳をお供にすべし!!」と言えそうです!