自分を孤独な場所に置かない ~サポートネットワークの重要性~
前回お話した、次女の行き渋り案件。相変わらず、継続中です……。
朝から意外とスムーズにいけてはいますが、
毎朝通学班に加わる娘と手をつないで同伴登校の日々。
変に期待すると、こちらのストレスにもなるし、何より子供のプレッシャーにもなるので、朝は一緒に行く、をデフォルトに考えるようになりました。
今後ステップアップして、徐々に同伴の距離を縮めていくことは必要ですが、それは今は考えない。
毎日「今日は一人で行く?」「ついていくのはどこまで?」と問うことは、期待と圧を与えていることにしかならない。この一週間は、どんな形でも登校できることを褒め、味方であることを体現し、徹底的に自信を持たせるウィークにすると決めました。
心の余裕で見えてきた「サポートネットワーク」
いざそう腹を括ってしまうと、親の心にも余裕は出てくるもので。
見えてきたのが「サポートネットワーク」の存在。
「認知を変える」「原因と向き合う」など、その課題と1on1で対峙するだけでなく、第3者に頼るという方法もあるよ、という話ですね。
わたしはもともと悩み事は誰かに話すと落ち着く性(むしろ相談せずにはいられない!)なので、あまり自分の殻にはこもらないのですが、やはり娘のこととなるとその心の内を推測するしかないので戸惑いも大きく。第三者に頼るっていったってそもそもどういう選択肢があるのか?がわからないのが正直なところでした。
カウンセリングに通うほど重症なわけでもないし、
次女のようなパターンの行き渋りのお子さんも周りに見当たらないし。
ネットワーク①:ソーシャルワーカー
登校した次女が、いろいろあって心折れたときに先生からお電話をいただいて、「迎えに来るか?もう少し粘らせてみるか?」と相談されたときのこと。
「次の授業は図工で絵を描くのですが、ちょうどソーシャルワーカーの先生の出勤日なので、お子さんのサポートをお願いしてあります。様子を見ながら、必要な時に声をかけつつやってみようと思っていますが……」と、先生。
先生があらかじめつないで備えてくださっていること、先生以外の視点でも娘を観察してもらえること、娘を別の大人がサポートしてくれることで先生の授業運営を妨げずに済みそうなこと――これらが安心材料になって、「そうしたら、もう少し授業を受けさせてもらえますか?」と決断できました。
ところで、長女は3年生なので、学校にカウンセラーやソーシャルワーカーが出入りしているのは知っていましたが、正直、今回の件とそこのラインが結びつかなかった!
先生がこことつないで準備してくださったことで、「そうか!いざとなったら私もソーシャルワーカーや校内のカウンセラーに相談しておくという方法があるんだ!」という発見につながりました。
ネットワーク②:オンライン講座
さらに、今すぐ自分でできることを、と思いついたのが、現在受講中の「お母さんのための心理学講座」。
月に3回、子育てに役立つ話題や、親自身が生きやすくなる視点を与えてくれるこの講座。
過去のアーカイブも見放題なので、「不登校」をテーマに扱った回をチェックすることにしました。
冒頭の「不登校になるケースにおいて、子供の性格や親の育て方などに決まった傾向はない」という一言にまずは救われ。
学んだ内容を付箋にマインドマップでまとめて、手帳に貼りつけています。
ちなみに、心がけているポイントはこちら。
これ、行動に移して一週間足らずですが、
私の思考回路はもちろん、
子どものコミュニケーションにも既に変化が…!
「オンライン講座のアーカイブ」ではありつつも、「ふんだんなテーマが既にストックされている中から気持ちや状況にあったものを選ぶ」という行為は、プロに相談を持ち掛ける行為そのものだと感じています。
最初は自分の興味や学習欲を満たすために申し込んだ講座も、こうしてサポートネットワークとして機能するんだ!というのは新たな発見でした!
「悩む」から「考える」にいかに早くシフトさせるか
そういえば、先日見かけたツイートにこんなものが…
これ、ほんとにそう!
子育ての悩みとなると、子ども心に考えを及ばせ、どんどん消耗していくことがありますが、いかに悩み続けないようにするかは、本当に大切なポイントだと思っています。
ぐるぐるしていると感じたら、何かアクションをすること。
その中の一つが、この「サポートネットワークの活用」だと思います。
自分を孤独にし続けないために。
自分の澱みに流れを作るために。
おしまいに
私の周りには、自分の中で悩みを消化する友人も多く、それを尊敬することも多い。
――のですが、これまでの生き方を振り返っても、私は絶対そちらの道に行けないのはわかりきったこと。だったら、うまくサポートネットワークを活用してやろうではないか!
そして、今回の一件で改めて気づいたのですが……もともとフットワークが軽い分、知らず知らず人脈が広がりがちな私ゆえ、娘もその人脈の中で見守ってもらえているという事実にびっくり!
「娘ちゃんが朝通学班から外れて家に戻るのを見て、思わず道に飛び出しちゃったわよ!」というのは、カフェで顔なじみになったおばさま。また、あるママ友は「窓を開けて仕事していたら、泣き声が聞こえてきて、すぐ娘ちゃんだってわかったよ」とも。
温かい目の存在。私も娘も一人じゃないんだ、と気づかせてもらい、まさに「地域ぐるみ」でその様子を見守ってもらえていることに感謝です。
友達や家族だけではなく、プロやシステムを「味方」と認識することができるだけで、グンと心が軽くなるのかもしれません。実際に相談せずとも、「そういう存在があるのだ」という心の余裕。そういうものをもっておくと、たとえ追い詰められた状況にあっても、見える世界はだいぶ変わってくるのではないでしょうか。