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人間関係の因数分解
先日のこと。
朝から溜息をつく夫。
「何かあったのかなぁ」と思ったところ、とある出来事で人間関係の仲裁に入らなくてはいけないようで――まぁ、憂鬱ですよね。
私「『ずん』の飯尾さんによると『仕事をするとき、人間関係が悪くても、そこにいる人々の思いは共通だと思えば乗り切れる』らしいよ」
夫「・・・なかなかいいこと言うな」
――と嚙み締めていましたが。(笑)
人間関係を因数分解してみる
そこでふと頭に浮かんだのが、以前読んだこちらの本。
物理学者・佐治晴夫さんが、ある因数分解とともに人間関係について素敵な観点を提示してくれています。
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そこで、二人の人が、ある問題について、話し合っていて、なかなか意見の一致が見られないとします。それは、双方とも自分の立場に固執しているために合意が得られないという状態です。その場合、ちょっと見方を変えて、双方の意見の違いに目くじらを立てるのではなく、共通点がどこにあるのかを探す努力をすることによって、一挙に解決に向かうことがあります。つまり、違った立場、流儀の間に共通項を見つける作業という意味では、数学でいう因数分解そのものの発想です。(中略)争っている人々は、いずれも自らの心の案値が最終目的でしょう。それを達成するために、ゆずり合う、あるいは、自分と相手と立場を入れ替えるというのが、先ほどのテクニックに相当します。「宇宙が教える人生の方程式」(佐治晴夫・著)より
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時にお互いを掛け合わせ、ある時はちょっと相手の考え取り入れて、またある時は差し引いて距離をとってみる。すると、一人一人はそのままの姿を残しながら、相手とちょっぴり交じり合って手をつなぐように隣にいられる。
この数式、なんて美しいんでしょう!
私と夫の会話を聞いて、無言ながらも「大人なのに、ケンカがあるんだ…」と衝撃を受けていそうな娘たち。
そうだよそうだよ。
人間関係は永遠の課題。
「自分の正しさ」を掲げて支配するのはナンセンス。
夫の周りの人々が、それに早く気づきますように!
2021年12月、WordPressでWEBサイト「じぶん実験室」を立ち上げましたが、2023年6月より、noteにお引越しを始めました。
2021年12月~2023年6月の記事は、WEBサイトに掲載していたコンテンツをそのまま移行したものです。