商品が売れないときはどうすればいい?「売れるテクニック」の問題点
今回は、自分の商品を売るために効果的な手法を探している人に向けてお話をしたいと思います。
売る方法を求めることの危うさ
今の時代、商品を売るために色々な工夫が必要ですよね。
もうネットを使うのは当たり前で、SNSや動画、流行りの何か、色々と使っていく必要がありますよね。
ところが大前提として忘れてはいけないのが、そもそも「自分が売ろうとしているものは売れる商品なのか」を考えるべきなんですね。
例えば、今はマーケティングのテクニックや広告費をガンガンかければ、なんとなく売れちゃうんですよ。
中身が良くないものでも、コピーライティングの力があれば、相手にとって必要なものだと思わせて、買わせてしまうことはできるんですよ。
でもそんなことをしなくても、お客さんが本当に欲しい商品であれば売れるんですよ。
例えばですけど、すごくお腹が減ってる人に対して、美味しそうなお弁当を差し出したら、それが普通に買える値段だったら買ってくれますよね。
水虫で足が痒くてしょうがない人に、痒みを取る薬を差し出したら、それだけで売れるわけです。
こういう相手が本当に必要としてるものであれば、努力なしでも売れるんですよ。
努力しても売れないものをマーケティングの力で売ろうとするのは、すごく危ない話なんですね。
「マーケティング馬鹿」になってはいけない
もちろん、そういったことを勉強することは大切です。
だけど、それをして売ることが前提みたいに思っちゃうと、そもそも求められている商品なのかという一番大事な部分が置き去りになってしまうんですよ。
私も仕事柄、企業の方から「この商品が売れないんです。どうやったら売れるようになりますか」と相談を受けることもあるんですね。
どうやって売るかという点から考えてしまうと、その商品の良さを分かってもらうための動画を作りましょうとか、感情を揺さぶるコピーライティングとか、そういう風に頭がいきやすいんですね。
ところが、そうしないと売れない商品を頑張って売ろうとするよりも「こんな商品を売るのやめて、もっとお客さんが欲しいものを考えましょう」と言った方が建設的な場合もあるんですね。
だからまず「この商品はお客さんが求めているものなのか」を考えるべきなんですよ。
それを考えずにただマーケティングを活用して売れるようにしようっていうのは、本来の手段と目的が入れ替わってるんですよね。
マーケティングを学んだ人間は、マーケティングでものを解決したくてたまらないんですよ。
だからどんな問題に対してマーケティングを差し出そうするんですよね。
だけど本当の目的は、商品を売ることじゃなくて、利益を出すことなんですよね。
だったら売れる商品を探す方が、よっぽど早くて建設的なんです。
この落とし穴に結構はまりやすいんですよ
これは無意識にやりがちなんですけど、ここに引っかかってしまうと、もう条件反射的にマーケティングを差し出す馬鹿になってしまうんですよね。
そういう意味で、売れない商品を頑張って売ろうとするのではなく、最初に売れる商品かどうかを考えることが大切です。
それでは今回は以上となります。ありがとうございました。