起業したい人達を10年以上見てきた私が考える「うまくいかない人」の特徴
今回は、いまサラリーマンの方で、起業や副業など、いつか自分でビジネスをしたいと考えている人に向けてお話をしたいと思います。
うまくいかない人の特徴
私も過去10年以上そういう方々とお会いして、アドバイスすることも多かったんですけど、うまくいかない人には共通している特徴があるんですね。
それはたくさんあるんですけれど、その中で一番間違いなく言えることが一つあって、それが「人に答えを求める」ということなんですよ。
例えば、何か分からないことがあったとき、「どうしたらいいですか?」とか「何をしたらいいでしょう」みたいな感じで聞いてしまうんですね。
別にこれは分からないことは自分で調べなさいって話ではなくて、唯一の正解がないことを聞いてしまっているのが問題なんですね。
例えば、学校の勉強には唯一無二の正解がありますよね。だけどリアルの世の中には、絶対の正解はないんですよ。
色々な情報から考えると、「今はこっちの方がいいと思うよ」ぐらいのものしかないんですよね。
さらにそれも「10対90」とかの割合ではなくて、「40対60」ぐらいのこっちの方がいいんじゃない程度のことであることが多いんですよ。
だから自分でビジネスをするということは、そういう絶対の正解がない中で結果を出すことが求められる世界なんですね。
それなのに、そこの答えを他人に求めてしまう、正しい答えがあるように勘違いして、人から聞こうとする姿勢では、うまくいかないわけです。
つまり答えなんかあるわけないのに答えを探そうとするから見つからないんですね。しかも見つからないからいつまでも行動できないんですよ。
他人のせいにしたくなる
例えば、そういう人のパターンとして、アフィリエイトは稼げるのでしょうか、仕事を辞めて挑戦した方がいいでしょうか、そういったことを聞いちゃうんですよ。
もちろん、「世間一般的な答え」は出せますけど、一人一人状況が違うわけだから、それが本当に自分に合っている答えかどうかは分からないじゃないですか。
誰もその人に合ったカスタマイズした答えは出してくれないので、そういう答えは自分で見つけないといけないんですよね。
自分で答えを出すということは、その答えに対して自分で責任を持つということなんですよ。
多くの人は自分で責任を持ちたくないから、自分で答えを出したがらないんですね。
そして人の答えばかり求めてうろうろして、何もできないわけです。
結局、人から貰った答えには力が乗らないんですよ。
例えば、アフィリエイトよりもYouTubeの方がいいよって言われて、YouTubeを始めたします。
だけど半年やってみて、ちっとも上手くいかない、儲からないってなったときに、間違っていたんじゃないだろうか、あの人はこう言ったけどアフィリエイトの方が良かったんじゃないかって考えてしまうんですよ。
最終的には、「あの先生の言うことは正しくない」みたいに人のせいにしてしまうんですよ。
人間はとても弱いもので、誰かのせいにしたいんですよね。
だけど、答えのない世界で、自分なりの正解を出して戦っていくというビジネスの世界で考えるならば、誰かのせいにしていたら話はもう終わっちゃうんですよ。
基本、自分のせいにしないといけないんですよね。
世の中の全ての人が同じことをして失敗するなら、それは誰がやっても失敗するからしょうがないと思っていいです。
だけど他の誰かができることであったら、それは自分の能力が足りないと思わないといけないんですね。
それぐらい自分のせいにしないといけないんですよ。
自分で決めたことなら頑張れる
そうなったときに、自分が選んだ道しか自分のせいにはできないわけです。
結局、他人に決めてもらった道には、どうしても不満が出るんです。
「あっちの方が良かった」っていう逃げ道ができちゃうんですね。
だから自分で決めるということは、自分で責任を取るということで、自分で責任を取るということは、自分の逃げ道を自分で塞いでいくということなんですよ。
これこそが踏ん張るためには必要なんですよね。
結局、サラリーマンは会社や組織に守られているわけです。
だから矢面には立たないんですよね。
もちろん、矢面に立つような仕事をしてる人もいるかもしれないですけど、それは組織の中でそういうポジションにいるだけなんですね。
だけど自分でビジネスを始めるということは、もう完全に自分の全てを矢面に出すってことなんですよね。
誰も守ってくれない、全部自分の責任でやるっていうことなんです。
そのためには、自分が考えて自分が選んで自分が行動することが必要なのに、そこで自分がやることの判断を他人に委ねているようではうまくいかないんですよ。
だからそういう答えのないものを自分で考えずに「どっちがいいでしょうか」みたいに言ってる人はうまくいかないわけです。
「自分には向いてない」と感じたら
まあこういった考え方は、タイプ的に合わない人もいると思います。
自分で考えて自分で決めて自分で責任を取ることができないタイプの人は、そもそも起業とか独立とかは向いてないので、別の方向を探した方がいいと思うんですよね。
そういうタイプの人はできないっていうわけじゃなくて、例えばもっと矢面に立つ人のサポートをする仕事に入るとか、複数の人間でやる、組織化すればいいわけです。
まあ会社と同じじゃないかって話になっちゃうんですけど、少なくとも負荷を分散するやり方はいくらでもあるんですね。
だから自分にできないことを頑張ってもできないので、自分のことをちゃんと理解して、自分がやれる形にしていくことが大事だと思います。
それでは本日は以上となります。ありがとうございました。