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はじめてのnote:描きはじめる理由、「自分のふんどし」について


ここに至る経緯を少々。

はじめまして。このたび、noteを始めてみましたおぽちと言います。
アラフォー会社員で現在育休中。きんくま4歳、ぎんこま0歳の二人の男の子と夫のこけちちゃんと4人で、大騒ぎの毎日を過ごしています。

さて、このような創作・発表について何の経験もない私ですが、思い切ってnoteを始めた経緯は上のマンガ?に書いた通りですが、さらに根っこをたどると、ここまで何も行動を起こしていないという後悔と罪悪感が動機になっています。そのあたりをもう少し詳しく振り返ってみたいと思います。ここからは本当にただの自分語りなので、お暇な方がいらっしゃれば、お付き合いください。

温暖化問題と私

私は東京の23区で育ちました。私が育った家には、私が成人するまでエアコンはありませんでした。子どもの頃も夏は暑かったですが、命の危険を感じた記憶はありません。
私が子どもの頃、すでに温暖化については問題視され始めていましたが、当時の「温暖化防止」は「地球を守ろう」「シロクマを守ろう」のような、かなり偽善的なトーンで、様々な切り口のある環境問題の中の1つのテーマとして取り上げられていたように思います。
子ども心に「地球はこのままで大丈夫なのかな?」という思いはありましたが、それから私が中学・高校・大学と成長してきた長い間、温暖化問題は思ったほど大きな問題として注目されることなく、「温暖化って人間のせいなの?」「寒冷化するんじゃないの?」といった懐疑論と常にセットで、人々の中にあったような気がします。

私自身は「地球を守ろう」という偉そうで偽善的なキャッチコピーが昔から大嫌いでしたが、一方で、子どもの頃から動物好きで、テレビも「生きもの地球紀行」「動物奇想天外」が好き、彼らの生きられる環境が失われるのはどうにも良いと思えない。この偽善的な態度への嫌悪感と実際に地球を守りたい自分の気持ちとの間でモヤモヤと高校生までを過ごしました。
そんな中、大学で「ツーリングカヌー」というアウトドア活動に出会います。そして「ツーリングカヌー部」での経験が私のモヤモヤに答えを与えてくれることになりました。

ツーリングカヌーというのは、スピードや技術を競うカヌー競技ではなく、カヌーにテントなどを積んで1本の川を何日もかけて下る、つまりカヌーでツーリングをする遊びです。ツーリングカヌー部に入ったおかげで、北は釧路川から南は西表島の海や川まで、日本中のあらゆる川を下る経験をしました。その中で、都内育ちの私が全然知ることのなかった、光を受けた木々や川面の表情、川の上を流れ下るときに全身に受ける風の心地よさ、満点の星空と流れ星、カジカガエルの声、そして川とともにある人々の生活などを知りました。

こうしてやっと、「好きだから守りたい」「いつか子どもにも見せたい」という単純な動機でいいじゃない!という自信を持つことができました。

「今の私は何も行動をしていない」問題

さて、長くなりましたがここからが後悔の話です。
せっかくこうして自分なりに「今の環境を残したい」と思い至ったにも関わらず、残念ながら”今の私は何も行動をしていない”のです。大学卒業後は中小企業の商社に勤め、ごみ行政のアウトソーシングに関わる営業をしてきました。仕事は楽しくあっという間に30歳になり、慌てて結婚、出産をし、ここ10年はばたばたと過ぎていきました。

そしてその間にも温暖化は進行し、今や多くの人が危険を実感するまでになりました。数年前に初めて「温暖化の緩和と適応」という言葉を聞いたとき、私はひどくショックを受けました。私がぼーっと生きている間に、あの憎んでいた「温暖化防止」はすでに過去のものになり、防止の機会はもはや失われ、緩和と適応を目指ざねばならない状況になっていたのです。こうして改めて、子どもの頃の「地球はこのままで大丈夫なのかな?」が「このままじゃダメっぽい!」になって心の中を大きく占めるようになりました。

私には子どもが二人いますが、子どもを産むことにもためらいがありました。これからの地球を生きる彼らの人生は果たして安心で幸せなものになるだろうか。災害が激化し、食糧不足が慢性化するような社会になってしまうのではないか。そんな中で子どもを産むのはひどいエゴじゃないか。でも私は子どもを産みました。
そう決めた理由の一つは、仮に過酷な環境になったとしても、生き物として産み、育てるという営みを経験したいという思い、もう一つは、幸せか不幸かは他人が決めることではないという考え、そしてもう一つは、産んでしまった以上、今からでも何かしら自分にできることに取り組もう、という想いです。

そうして今、ようやく、怠慢で自信がなく不勉強な自分を鼓舞して、これを描きはじめました。

自分のふんどし

温暖化に何か取り組むもうと思ったときに、方法はおそらくたくさんあります。まずは自分自身の生活を見直してみる、すでに活発に活動しているNPOなどの団体を支援してみる、自ら温暖化抑止に反するような政策に反対の声をあげてみるみる、仕事を通して取り組む、などなど。

そのうえで、今回は自分なりに何か描いてみるという方法を選びました。
そう思いついたのは、近所の本屋さんに行った時です。2024年の5月です。私は温暖化について何とかしなきゃという想いはあるのに、どうしたらいいかが分からない。電気自動車が絶対なの?太陽光が環境破壊してるっていうけど増やすべきじゃないの??いろいろな意見を聞くけど、正しく知らないせいでどのような意見を持っていいかがよく分からない。その状況を何とかしたいと思っていました。

そこで、今さらながら、ざっとおさらいをしたいと思って入門書的な本を探しに行ったのです。ところが、近所の本屋にはそんな本が全くない。こんなに毎年災害や猛暑に襲われているにも関わらず、その背景にある温暖化をざっと知るような手段が身近な本屋にないとは。
またもちろん、Amazonでも”温暖化”で本を探しましたが、予想以上に数が少なく、かつ「温暖化はウソ」とする本の方が多くヒットするような状況で驚きました。

本以外に、ネット上にも情報はいろいろありますが、けっこう難しかったり、長かったり、子ども用で簡単すぎたり、断片的だったり、一つの事象に正反対の評価があったり、真偽のほどが怪しかったり、イマイチ全容が分かりません。そこで、じゃぁ私が、自分が知りたいと思ったことを自分で調べてみて、それをちょっとまとめてみようかな、と生意気にも思いついたのです。同じような「よく分からん」と感じている人の参考に少しでもなれば・・・。

そしてそのことが、「私は何もしていない」という罪悪感から抜け出す道なのではないかと期待もしているのです。もちろん寄付などもとっても大切ですが、「自分が何かせねば」と思うと、どうも「他人のふんどし感」がぬぐえません。下手で、素人で、誰も読まないかもしれない、何の影響力もないかもしれない。けど「自分のふんどし」でちょっとやってみようと思ったのです。これが継続し、そのうちその蓄積が何か意味を持つかもしれない。その時子どもたちに、お母ちゃんは微力ながらこのような取り組みをしています。と報告できたらいいなと思っています。

ではこれからゆっくりかもしれませんが、温暖化のいろんな論点の整理をマンガ形式(異常に文字多めでマンガと言えるか不明)にまとめてアップしていきます。何の専門家でもありませんので間違いがあるかもしれません。お気づきのことがあればご指摘いただけると幸いです。極力情報元を明確に示すこと、立場の異なる意見がある場合はそのことを何かしら明示すること、を意識していきたいと思います。連載名は現状の私の気持ちのまんま「私は温暖化のことが分からないんだ!!」です。どうぞよろしくお願いいたします。



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