マガジンのカバー画像

頭のなかにある思考のエッセイ

170
自分のなかにもやもやと浮かぶものの輪郭をとらえたくて綴る、文章の置き場所。主に自分のための言葉たち。
運営しているクリエイター

2024年4月の記事一覧

自分の物語を味わい深くする秘訣

「自分の物語をおもしろくする」を、ずっと心の真ん中に置いている。 なぜか子どもの頃からずっと「おばあちゃんになった時『この人生はおもしろかった』と思いたい」という気持ちがあった。人生の最期に感じたいその気持ちは、物語を読み終えた後に「あー、おもしろかった!」と本を閉じる感覚に似ている。 だからわたしは、今まさに「いま」を生きながらも、大きな物語のなかでページを進めているような、最終的にひとつの「おもしろい物語」を完成させるようなイメージを持って、日々を進んでいる。 自分

「あの人も経験しているんだ」が心の支えとなって

自分ひとりでは抱えきれない心の苦しさや悲しみに、押しつぶされそうになった時。 いつも助けてもらったのは、「あの人も経験しているんだ」という、『誰か』の存在だった。 学校に行きたくなくて休んだ時期も、会社を適応障害で辞めた日も、手術のために入院した時も、インターネットの中で見つけた「自分と同じ経験をした誰か」の言葉に励まされてきた。 「他にも同じ悩みを抱えている人がいるのだ」と孤独感から解放され、自分より先に経験した人の言葉に希望を見出す。そのたび、インターネット上に記録

「誰かが気にかけてくれる」という心の栄養

「誰かが自分を見てくれている」というのは、けっこう心の栄養になっていると思う。 わたしはその昔「自分なんて誰からも必要とされていない」と思い込んでいた時期があった。8年前にこんなブログを書いているから、それよりも前のことだ。 というよりそもそも、なぜだか小学生の頃からずっと「独りぼっちだ」という恐怖感にも似た感情を抱いていた。母子家庭ゆえに家にひとりで居ることが多かったのもあるかもしれない。「いましんじゃっても、だれにもきづいてもらえないし、だれもないてくれないかも」なん