この世界に、こういうものがあってほしい。
しばらくの間、行き詰まっていた。どちらへ向かって一歩を踏み出せば良いのかわからず、立ち尽くしていた。
端的に言えば、これからどう世界と関わっていけばいいのか、わからなくなってしまったのだ。
これまでずっと、自分のなかにある欠落感を埋めることに矢印が向いていたのだけれど、ここ数年の自分の英断によってそれらが満たされ、「満たすぞー!」と勢いよくそこに向かっていた自意識の矢印たちは行き場を失くした。
満たされることは自分にとって「良いこと」なのだけれど、こんなことは物心ついて