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頭のなかにある思考のエッセイ

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自分のなかにもやもやと浮かぶものの輪郭をとらえたくて綴る、文章の置き場所。主に自分のための言葉たち。
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2022年6月の記事一覧

この社会の片隅で、居場所をつくること

「この物語は、つまるところ、自分の居場所を探す旅なのである」 大学2年生、日本文学の授業で提出したレポートの一節。 課題図書の考察として書いたそれは、自分の人生をその物語に重ねて出てきた言葉だなと、見返して思う。 * ずっと「居場所がほしい」と思いながら生きてきた。 学校も、家も、どこもかしこも「浮いている感じ」がつきまとう。わたしが居て良いところはどこなんだろう。安心して居られる場所はどこにあるんだろう。 そうしてふわふわとした月日が流れ、20代も中盤に差し掛か

自分の棚卸しで、埋もれた本音を聴く

自分のスキルの棚卸しをしようと思ったのは、「なんだか舵を切り直すときがきている気がする」と感じたのがきっかけだった。 そう思い至ったのには、2つの理由がある。 ひとつは、これまでのやり方では天井が見えてきた感覚。つまりじぶんジカンの進み方を、少し変えないといけない時期がきているような気がしたこと。 もうひとつは、自分の変化。今までのやり方と、今の自分が、なんだか上手く噛み合っていない心地悪さ。「今までのやり方」は過去の自分に基づいて始めたものだから、脱皮のときがきたのか

不幸を手放すのが怖い、という不思議な感覚

「これまでのやり方」が、急に上手くいかなくなるときがある。 "書く人 / つくる人" としてのわたしは、2020年にその壁にぶち当たった。その時に感じたことを、noteにも残してる。 要約すると「これまでずっと "自分の不幸" が原動力だったけれど、もう不幸は手元にないし、何をエネルギー源にしたらよいのやら」という壁だった。 それまで悩みに塗れて生きてきた自分にとって、悩みを持ち合わせていないなんて人生で初めてのことだから、そりゃあもうめいっぱい戸惑った。 原動力を見

自分の渇きを、無視しない

「置き配で本を贈ったから、受け取ってね」と、母から連絡が入った。 珍しいなと思いつつ、郵便受けを見に行く。 わたし達母娘は、普段からおすすめの本を紹介しあったり、貸し借りしたりする習慣はあるけれど、新品の本をプレゼントされた経験はほぼなく、何を送ってくれたのか検討もつかなかった。 「何の本だろうな」と考えながら届いていたAmazonの梱包を開けると、可愛らしいハリネズミのイラストと目があった。 「あ、絵本だ」 母は「たまたま福音館書店の新刊案内で見つけて、読んでみた