アドバイスは求めてないの。頭の整理がしたかっただけ。【健康エッセイ】
・人に相談するとイラッとしていた
女性が男性に相談を持ちかけると、
求めてもいないアドバイスをされてイラっとする、という話はよく聞く。
けれど、これは何も異性の間に限って起きるトラブルではないと思っている。
同性同士でも起きる。
かつて、私も母や友人に相談をして
同じようにイラっとしたことがあるからだ。
◇
・自分の気持ちを理解してもらいたかった
今は、あまり悩みを抱えていない。
けれど、もっと若かった頃は、悩んでばかりだった。
体の悩みよりも、人付き合いや将来についての悩みを話すことが多かった。
自分の気持ちを理解してほしくて、
相談していたと思う。
けれど、なかなかそれは叶わなくて。
毎回消化不良で終わっていた。
余計にストレスを感じた。
最も私をイライラさせたのは、
「そのうち楽になっていくから」
といった内容の返しだった。
悩みを克服した経験者からの、上から目線のアドバイスのように感じた。
◇
・頭の整理をしたかっただけだと気づいた
何度か同じ経験をして、思った。
もう人に相談するのはやめよう。
すべて日記の中の自分に相談しよう、と。
結果的に、これで解決できることが多かった。
私は、頭の整理がしたかっただけなのだと気づいた。
なのに、相談する形で話を切り出していた。
だから、会話が食い違ってしまっていた。
「ちょっと頭の整理をさせて」
と、一言添えていれば、相手の対応だって変わっていたはずなのに。
◇
・気をつけながら、人と会話をしていきたい
今でも、基本的に私は悩み事は日記に書いている。
ただ、それでもまとまらない時は、
人に聞いてもらっている。
「頭の整理をさせて」
「壁打ちをさせて」
と、前置きをしながら。
そして頭の整理をさせてもらうたび、自分も話の聞き方には気をつけようと思う。
「アドバイスを求めてるの?」
「頭の整理をしたいの?」
と、はっきり尋ねることはしない。
けれど、相手が何を求めているのか
会話の中から探っていくことは、大事にしたい。
そして、もし頭の整理をしたいのならば、一緒に考えたいと思っている。
この人は、どこで1番悩んでいるのだろう。
何が1番気になっているのだろう。
そうやって、一緒に頭をほぐしながら、会話を進めていきたい。
すぐには解決できないかもしれない。
でも、気持ちや考え、悩みを整理することで、きっと何か次につながるはず。
それでも、私もついつい早い解決を探して、不要なアドバイスや口出しをしそうになる。
相手が求めていることを明確にすること。
忘れないで、気をつけながら、人と会話をしていきたい。
※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
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