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朝起きるのが苦手なジストニアさん【健康エッセイ】

・朝が苦手だった


私は学生の頃から、割と朝に弱かったです。

起きるたびに憂鬱で、家を出るまではMAXに不機嫌でした。

「遅刻は絶対にダメ!」
と言う母の言葉を守って、体に鞭を打って登校していました。



・朝起きられない自分を責めていた



ジストニアになって、全身に不随意運動が出るようになってからは、いっそう朝が弱くなっていきました。

今では脳に問題があって、症状が出ていると認識できています。

けれど、つい数年前までは、運動機能だけに問題があると思っていました。

逆に言うと、運動機能以外は、正常だと思っていたのです。

だから、自分は正常なはずなのに、
どうして起きられないのだろう

自分を責めることが多かったです。



・浅い睡眠の方が楽だった



不随意運動とは、脳だけでは日中の活動を支えられないために出ている症状です。

一生懸命に体を動かしたり、ひねったりして、脳を動かしています。

だからか、ジストニアは、少なくとも私のジストニアは、寝ている間は症状が出ません。

脳が休んでいる間は、症状を必要としていないから、とも言えるし。

逆に言うと、脳が動いていないから
症状を出すことができなくなっている
、とも言えます。 

そして、そうやって症状がないと
自力では動けない脳だから、今度は朝起きるのが大変
なのですよね。

パッと起きられない。

ひとたび眠れてしまうと、いくらでも寝られてしまいます。

起きたくても、起きたくても、
起きられない。

体調が悪い時ほどその傾向は強くて、だから浅い睡眠の方が楽でした。



・脳を刺激すると起きやすくなる



そこで、少しでも寝起きを楽なものにするため、編み出した方法は
脳を刺激するというものでした。

実際に手や指で、頭をトントンと刺激しても良いし、触っているつもりで脳を刺激しても効果はありました。

そうすると、ジストニアの症状は
出てしまうのだけれど、それはつまり、止まっていた脳が働き始めたという合図。

起きやすくなりました。

せっかく大人しくなっている症状を
あえて出すなんて、と思うかもしれないけれど、どうしても目覚めなければならない時は使える方法だと思っています。

少しでも、目覚めの参考になれば嬉しいです。

※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊

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頑張りたい理由がある人へ | ジストニア体験者・研究家 永松ひさこ
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