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治療を受けたあと、気づいた体調の回復と心の変化
今週も、いつもの治療院に行ってきた。
治療を終えて建物を出ると、目的に応じて右か左に進むことになる。
通い始めた頃は、ジストニアが酷かったから歩くことも大変で、左に進むしかなかった。
左に行けば、すぐバス停がある。
来たバスに乗って、帰るだけでも精一杯だった。
特に今のような寒い時期は、それだけで体力をかなり使った。
全身の筋肉も、いつも以上に緊張して力が入って、余計に疲れた。
だから治療院から帰ると、まるで長い旅を終えたかのように感じていた。
けれどそのうち、気力も体力も回復してきて、治療院を出た後、右に進むことが増えていった。
そっちへ向かうと、川が流れている。
この横を通って帰ることが習慣になっていった。
治療を受けることで、体が軽くなったり、気分が良くなったりすると、
つい「ちょっと歩いて帰ろうかな」という気分になるのだ。
このルーティーンがどれくらい続いただろうか。
ある頃から、また気づけば、治療院を出て左に向かうことが増えていた。
症状が悪化したからではない。
左に行って、バスに乗ると、寄り道の選択肢が増えるからだ。
買い物をしたり、カフェでお茶を飲んだりしながら、ノートを開げて頭を整理する時間が、楽しみになっていた。
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でも今週は、珍しく右に向かうことにした。
少し忙しくなりそうな週だったから、寄り道せずに早めに帰ろうと思ったからだ。
久しぶりに、川沿いを歩いた。
杖もつかずに、スタスタとこの道を歩けていることが不思議な気がした。
冬晴れの1日だった。
風が冷たくて、ダウンコートを着ていてもさすがに体が縮こまった。
けれど、あまり疲れを感じなかった。
家に着き、お昼におしるこを食べた。
それから、手帳を整理したり、雑誌をパラパラめくったりして、のんびりと過ごした。
治療院に通い続けて10年以上。
久しぶりに寄り道しないで帰ってみると、どれだけ自分の体調が良くなったのか、体力がついているのか、精神的にも余裕が出てきているのか、実感できた。
寄り道することだけが楽しみではないんだなと思った。
たまにはこういう日も悪くない。
そんな風に思えた1日だった。
現在、ジストニア患者さん向けの
動画を作成中。
3月中にお届けできるよう、動いています。
興味を持ってくださっている方は、ぜひ楽しみにしていてほしいです^^
※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊
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