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ジストニアと心のケアー「気にしすぎない」ためにどうするか?


「気にしすぎる性格だから、病気になったのだろうか…」





先週末、本屋さんに立ち寄りました。

姪と甥に、お年玉代わりに図書カードを買おうと思って。

姪にはピーターラビットの絵柄を、
甥にはミッキーの絵柄を選んで、
無事に用は済みました。

帰り際、ふと店内に並ぶ本を見ていると、ちょっと苦しくなるようなタイトルがいくつかあったんですよね。

それは「気にしない」ことを勧める内容のもの。

どれも中まで読んでいないけれど、
「あらゆることを気にしなければ、
人生は上手くいく」

と言っている本なら、ちょっと違うんじゃないかと感じました。

確かに、上手くいっている人の共通点は、細かいことを気にしない人が
多いかもしれない。

けれど、それって、上手くいっているから細かいことが気にならないだけなのでは?という考えも同時に湧いてきたんです。

ジストニアの症状がつらかったとき、目に入るものすべてにイライラしていた時期がありました。

感情のコントロールが難しくなっていたんです。

でもある時、自分に問いかけてみました。

「もし、自分が笑いが止まらないほど幸せだったら、今怒りを感じていることを許せないのだろうか」と。

答えは簡単でした。

結局、どれも些細なことだと感じたんです。

だったら、自分が幸せになるしかないよね、と思いました。

そして、どうすれば日々が良くなるかを考え続けていきました。



「気にしない人が上手くいく」
という理屈が成り立ってしまうと、
「気にする性格だから病気になった」という話にもなりかねないと思っていて…。

だから、自分が辛い時にこういうタイトルの本を目にしていたら、きっと苦しくなっていたと思います。

同じように感じるジストニア患者さんもいるのではないでしょうか。

でも、ちょっと想像してみてほしいんです。

今、物事を気にしないで上手く行っている人たちがいざ病気になったとき、果たして体調を気にせず生きていけるのかなって。

もちろん、できる人もいるでしょうけど。

でも、やっぱり多くの人は気にしてしまうと思うんです。

それでは、筋が通らない。

やはり、今うまく行っている人たちは、日々が順調だから細かいことが気にならないと考えた方が自然な気がします。





今つくっている動画講座でも、ジストニア患者さんがどうすれば体調や日々を良くしていけるか、順を追ってお話しています。

「うまくいくために、細かいことを気にしない性格になろう」
とするのは、苦しいことです。

今の自分を否定することになるから。

何かを手に入れるために違う自分になる必要なんて、ないんですよね。

そこにエネルギーを使うのではなくて、
「うまくいく日々を追求した結果、
細かいことが気にならない自分」

を手に入れてほしいと思っています。





良くなりたいから、
治りたいから、
イライラする。

それは当然のこと。

なのに性格のせいにしてしまうと、
ストレスが溜まって、良くなるものも良くならなくなってしまいますよね。

どんな性格の人でも、物事がうまくいけば、心が満たされる日々が待っています。

どうか、そのことを忘れずにいてくださいね。

現在、ジストニア患者さん向けの
動画を作成中。
3月中にお届けできるよう、動いています。
興味を持ってくださった方は、
ぜひ楽しみにしていてください
^^

※ヘッダー写真は、クリエイターさんの画像をお借りしています。
ありがとうございます😊

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頑張りたい理由がある人へ | ジストニア体験者・克服研究家 永松ひさこ
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