【中国】6000万登録のインフルエンサーが詐欺?
こんにちは!中国デジタルウォッチャー/株式会社ぬるぬるの山下です。
日本はお盆大型連休の最終日ですが、ちょっと最近中国関係で気になるニュースが入ってきたので解説しますね!
太原老葛(タイユエンラオグー)という、快手という縦型動画プラットフォームで6000万人以上フォロワーの居る超大物がライブコマース詐欺で警察の調査が入っているというニュースです。
どんな詐欺をしたか?というところなんですが、架空の購入申し込みをしてすぐに購入キャンセルをして、売上を大きく見せる操作をしていたとのことです。
通常、彼が売ること2~3000万元(約4~6億円)売れる!と噂が立ち、度々話題になっていたようです。その代わりクライアントは最低コミッションとして数千万円の金額と、売り上げに応じたマージンをおさめる必要がありましたが、それでも需要はあったとのことです。
今回はライブコマースで1300万元(約2.6億円)の売上があったものの、そのうちの900万元(約1.8億円)は購入後キャンセルされたとのことで、実際にクライアントの手元に入ったのは400万元超(約9000万円)との報道。それでも9000万円売るってやばいw
コミッションと原価を考えると赤字で、これは詐欺だとクライアントが訴えたことで問題は一気に話題となりました。その後調査が進むと同一時間に大量のキャンセルがされた証拠が見つかり、現在も捜査は続いているようです。
実はこのキャンセル率が異常に高い場合がある問題は、以前私がホリエモンさんとお話した際にもロジックを解説しておりました。
基本的に中国のライブコマースは衝動買いを誘発させるために、いかにお得であるかを丁寧に伝え、値段出てから購入までの思考時間を短くすることで「とりあえず買っちゃおう」と思わせることに全力を傾けています。
時間があり、お得なものに目が無い方々にとってはライブコマースは言うなれば娯楽の一つとなっておりました。
ぼーっと誰かが必死に商品をセールスするのを眺めて、欲しい!と思ったら即購入(制限時間があと1分!とか煽りが入るので余計に衝動買いに拍車がかかる!)。瞬間的な欲望ゆえ、返品率も高いという解説していましたが、そこに人為的な操作が入って事件化してしまうともう何を信じていいのやら…。
中国ビジネスでは大きな数字や美味しい話には要注意です。
一方でしっかり売り上げにコミットしてくれるインフルエンサーもいますので、大枚をはたいて有名人を使うより、有名では無くても、しっかり費用対効果を考えたインフルエンサーを起用した戦略の方が安心かと思います。
と、こんな感じで色んなニュースを解説しながら日々更新していこうと思います!中国の情報は結構探しても見当たらないことがあるので、是非Likeボタン押してフォローしていただけると有難いです!
本日はここまで。謝謝閲読!
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