イニシエーション・ラブを読んで
乾くるみさんの小説「イニシエーション・ラブ」を読みました。
ジャンルは恋愛小説ながら、その卓越したトリックでミステリー小説としての評価も高い作品です。
僕はミステリー小説なんだと思って読んでいましたが、うっすら違和感を持つシーンはあれど、トリックに気づくことができませんでした。
あらすじ
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
(ブックデータベースより引用)
あらすじにも書かれていますが、ラスト2行に全てが詰まっています。
ラスト2行を読み終えて、自分の中で「ということはあればこういうこと?」みたいな絡まった糸が解けていくような感覚がたまらない。
ただ一方で、なんというか人間の怖さも見えますし、世の中こんなことは意外とあるのかもと思うと、心にどっしりのしかかる読後感です。
映画版「イニシエーション・ラブ」
映画化されているので映画も見ました。
こっちはこっちで面白い!
話の全容を知ってからみても楽しめました
原作のトリックがどのように映像化されているのか気になって見たんですが、うまく表現していてよかったです。
原作の重い読後感とは打って変わり、映画版はコミカルに描かれています。個人的には明るくてこっちの方が好きかも。
最後の答え合わせみたいなフェーズもわかりやすくて良かったです。
小説読むのが苦手な方は映画だけでも十分楽しめる良い作品だと思います。(僕はNetflixで見ました)
ただ、コミカルテイストにすることで配役含めたキャラ設定が原作と若干違った印象。
この作品に関しては、とりあえず原作読んで自分の想像の登場人物で楽しんでから映画版を見るのがベストかな(「イニシエーション・ラブ 小説」で検索すると良いと思います)
なのであえてイメージは載せないことにしますね。
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