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古事記を読んでみよう 5
今回で古事記本編は最後になります!
17代目 履中天皇は酒に弱く、疑り深い天皇でした。酒に酔ったところを天皇の弟に暗殺未遂されてしまいます。そんな弟を別の弟に討伐させます。
弟同士の争いは最初に暗殺未遂を行った弟が勝利し、次の天皇の座を得ました。
19代目 允恭天皇(いんぎょうてんのう)は先程の弟のさらに弟です。ややこしいです。
もとより彼は体が弱く、国中の部族を整理したり目立ったことはしませんでした。
允恭天皇の後継はもともとカルノオオミコと決まっていましたが、恋愛に飲まれてしまい弟のアナホノミコが世継ぎの本命となりました。
それに対立したカルノオオミコは部下に裏切られ、アナホノミコのもとへ引き渡されてしまいました。結局アナホノミコが次の天皇となりました。
20代目 安康天皇は部下に裏切られ、親身になってくれた伯父を殺してしまいました。
しかし伯父の子は安康天皇に恨みを持っており、スキをついて暗殺してしまいます。そして彼は有力な豪族のもとへ逃げるのでした。
このまま天皇家が許すわけありません。天皇の三兄弟が子供の行方を追います。しかし3人のうち2人は乗り気ではなく、末っ子は2人を殺し、仇討ちを成功させました。
末っ子は周りにいる自分のライバルとなる者を次々と殺し自分の天下を確実としました。しかしこの殺されたライバルの子供が後に事件を引き起こすことになります。
21代目 雄略天皇の話はファンタジーっぽいです。譲ってもらった白い犬が妻を呼んできたり、川にいた美女を屋敷に誘うことを80年間忘れたり、山で出会った自分たちとそっくりの一行が神だと分かると服を献上したりなど信じ難い話が多いのが特徴です。
安康天皇には世継ぎがおらず、一時履中天皇の妹が即位しました。
そんな天皇の部下が播磨でのパーティーにて先程殺されたライバルの子供たちが舞を舞う姿を見つけます。彼らは天皇に再会し、それぞれ23代目及び24代目天皇となりました。
24代目からの天皇は古事記ではなく、「日本書紀」に描かれています。
次回は古事記にまつわる謎を外伝編として紹介します。次回もお楽しみに!