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酒田災害ボランティア雑記


はじめに

7/25に発生した山形秋田豪雨災害。
筆者は能登災害ボランティア活動に何回か参加していたが、上記の発災直後は、東北地方までの距離がネックで、交通手段すらわからなかった…。
その後、能登災ボラを続けつつも、豪雨災害の情報収集を続け、盆明けにようやく条件が整い、酒田での災害ボランティアに参加することができた。

この文章をシェアする目的は、「情報共有」それだけである。
一般ボランティアが、事前に情報収集を行い、自身の身体だけを頼りに、現地で得られた情報も含めて、まとめただけである。
ただ、ひとりでも多くの方が災害ボランティアに興味を持ってもらい、参加してもらうことに役立つのであれば、との想いも込めて、文章をつづった。


酒田での災害ボランティア

酒田の被災状況と災害ボランティアの概要を知るために

  • 初級:酒田市での災害ボランティアについて知ろう!

酒田市公式の情報はこちらから。
「災害ボランティア」の項目は、目を通しておかれるのが望ましい。

  • 中級編:被災状況と被災者支援の情報を知ろう!

被災状況を時系列で知りたい・被災者側の支援情報も知りたい方は、市の広報も利用できる。

  • 上級編:地元紙から災害情報を自分でキャッチアップしていこう!

報道の紙幅や露出が、発災直後からかなり減ってきている。全国紙での情報はほぼなくなってきているので、地元紙は情報収集の有効な手段である。


能登災害ボランティアとの違い

  • 水害ボラ装備に必須なもの

・長靴(泥土のぬかるみに入るため。筆者はミドルカットの登山靴で代用)
・手袋(素手を保護するため。泥出しで汚れるので、防水手袋のほうが無難)
・マスク(被災地は渇いた土埃が舞うので、それらによる健康被害を防ぐため)
など、必ず持って行ってほしいものがある。能登災ボラ経験者は今までの装備で代用できるし、手袋・マスクなどはボラセンにある程度在庫がある。
作業時に必要な物資などはボラセンに揃っているため、自分の装備は最低限整えましょう!

  • 泥出しをメインに、一作業員としての心構えで

八幡ボラセンでのオリエン説明

能登災ボラもニーズの多様化により、ボランティアで行うことはこれ!と定義できないものだが、酒田での災ボラは泥出しがやはりメインとなる。
特に、重機が入れない家屋内や納屋や蔵など、また側溝や狭い通路など、人の力のみで泥出しを行うしかない。
泥出しはハードな作業であるため、メンバー間で交代しつつやるとしても、人出はいくらあっても足りることはない。
ボランティア参加者は、酒田近隣市町・山形県内・新潟や秋田などの近隣県からのボランティア同志が多数を占めるため、依頼者さんとのコミュニケーションや現地での運転は、彼らに任せるのが適材適所と言える。


公共交通機関で酒田までどうやって行くのか?当日酒田着で活動できる居住圏内は?

筆者は関西在住・マイカーなしである。
今回の酒田入りは、能登で災ボラ活動したあと、金沢から新潟を経由し、酒田に入った。日本海ルートとでも言うのか、とにかくセオリーではない。
下に挙げるのは酒田までのアクセス手段の例、また、酒田着後に当日活動できるかを検証した。
前提として、公共交通機関組は、ボラセンまでたどり着くのに、酒田駅発着のボラセン送迎車を利用するものとする。

「一人でも多くの方に酒田に来ていただき、ボランティアに参加してほしい」 * * ...

Posted by 酒田市災害ボランティアセンター on Sunday, August 25, 2024

居住地や予算など、個々人の状況に合わせて、いろいろな公共交通機関をうまく組み合わせて、無事たどり着けますように!

マイカーなしボランティアの酒田までのアクセス

  • 関西圏に在住の方 ⇒ 空路&陸路:仙台空港着からの高速バス

まず、筆者在住の関西圏。
酒田在住者によれば、酒田から関西に行く場合は、山形市や仙台市まで出て、その後飛行機を使うのがセオリーとのこと。逆もまた然りなのだろう。
ボランティア行くのにわざわざ飛行機⁉という意見もあるだろうが、それだけ東北地方と関西地方は交通が分断されている現状がある。
LCCが就航している神戸空港・関西国際空港から仙台空港へ飛び、その後高速バスで酒田に入るというのが、費用的にも無理がないと考えられる。
なお、関西圏からの夜行バスは、残念ながら当面運休中とのこと。いつからか運休しているとのことなので、再開される期待はあまりない…。
空港着後のバス連絡を調べると、当日活動は残念ながら難しい…。
どうしても、当日活動したい場合は、ボラセンに事前連絡して、午後から活動させてもらう許可が得られたら、当日半活動はできる。現地はボランティアが不足しているので、要は現地社協職員さんとの交渉次第である。

  • 関東圏在住の方 ⇒ 陸路:夜行バス

次に、関東圏。
関東圏在住のボランティア同志は、新宿や主要駅から運行している夜行バスで酒田駅に到着後、当日そのまま活動することができる。
なんなら前日深夜発・当日活動・当日深夜戻りの強行スケジュールも可能…。
筆者は酒田滞在中に数名このルートでボランティア活動される猛者を見た。強行スケジュールを選ばれる方は、活動終了後に温浴施設に入られることをおススメする。ただし、酒田市内に日帰り温浴施設がないことを考えると、活動中のグループ内にマイカーで来られている方に頼み込んで、近くの温浴施設に連れて行ってもらうのがいい。
ボラセンから最も近い温浴施設まで歩くのは大変であり、送迎車も現状温浴施設を経由してくれない(それとなく改善のお願いはしてきましたが…)。

  • 新潟から秋田までの地区を拠点にできる方 ⇒ 陸路:鉄道

新潟から秋田までの地区を拠点とできる方は、早朝5時台のJRの始発に乗れば、当日活動ができる。

https://www.eki-net.com/top/tokudane/kakaku_tokkyu.html

なお、特急「いなほ」は14日前の予約であれば、割引があるようである。
往路では利用できなくても、復路でホームに早く戻りたい方の選択肢として挙げておく。

  • 余裕を持って前泊したい&交通費なんか気にしない方 ⇒ 空路&陸路:庄内空港及び山形空港着からの高速バス

交通費を度外視すれば、各地主要空港から飛行機に乗って、酒田近くに飛ぶのが一番手っ取り早い。
ただし、各地主要空港からの飛行機はメジャー航空会社となり、交通費はかさみそう…。
また、当日活動は、酒田から最も近い庄内空港着第一便でも間に合わないだろう。定刻離着陸が読めない上に、庄内空港から酒田駅まで半刻以上かかるのである。
関西圏と同様、ボラセンに事前連絡して、午後から活動させてもらう許可が得られたら、当日半活動はできるものと考えられる。


マイカー利用者お役立ち情報

公共交通機関のことなんて考えなくていいよ、マイカーあるもん!というボランティア同志のほうが多数なので、マイカー組にもお得な情報を。
ただし、筆者が体験したわけではないので、情報に正確性・客観性に欠けることをお許しいただきたい。

  • 車中泊なら、八幡タウンセンター駐車場か、ゆりんこ駐車場か

関東圏のボランティア同志は、ボラセンがある八幡タウンセンターの駐車場に車中泊したとのこと、ただし数日。

ボラセン近くの日帰り温浴施設。定休日は火曜日(9/4現在)。
これまた関東圏のボランティア猛者は、1週間以上ゆりんこの駐車場で車中泊していたとのこと。ただただ頭が下がる…。
車中泊といっても、生活物資が必要になるため、お店がそれなりにある場所でなければならない。ボラセン周辺には、スーパーやドラッグストアが点在しているため、生活はできていたようである。

ボラセン紹介の温浴施設、酒田駅周辺には残念ながら日帰り温泉はないので注意!

市内で車中泊できそうなところとなると、公園ぐらいしか思いつかない…。街に出ると、買い物には不便しない。ただし、市内には日帰り温浴施設などがなく、わざわざガソリンを消費してまで、車中泊の拠点とする意味はないのかもしれない…。ご参考までに。


  • ガソリン補給が必要になった場合は、オカモトが安い

地元のボランティア同志より、安いガソリンスタンドとして情報入手。
給油時にパスワードを入力したら、さらに安いとか…、そのパスワードがずっと変わらないとか…、なぜか楽しそうに話していた笑
庄内はガソリン価格が比較的高いそうで、地元で給油満タンにしておくことを推奨された。


酒田の街情報について

宿泊施設

連日ボランティアをする場合、宿泊施設をどうするか?という問題が出てくるが、宿泊施設はボラセンで情報紹介してくれている。
各自の予算や条件に合わせて選んでくださいませ。


  • 日和山ホテル

オーナーより掲載許可あり、宿泊予約はQRコードからメール連絡とのこと。

筆者が酒田滞在中泊まらせていただいた日和山ホテル。
男性の場合7人大部屋・女性の場合6人大部屋であれば、最安値で宿泊できる。個室もあり。上のるるぶトラベルやグーグルマップのクチコミにボランティアが宿泊した感想が多数アップされている。
宿泊予約については、上の画像のQRコードからメール連絡されたし。
ただし、予約業務などはオーナーがワンオペで回されているようなので、無理な交渉や夜間の連絡などは控えるべきである(残念ながら、ヤカラからの連絡も多いらしい…)。


お土産購入場所

  • 山居(さんきょ)倉庫

観光スポットとして有名な山居倉庫。ケヤキ並木を横目に歩くのも癒されます。山居倉庫内のお土産屋は、民芸品などの種類も非常に豊富です。

  • さかた海鮮市場

さかた海鮮市場は、名の通り海産物が豊富にそろっているので、新鮮さを保てる距離に在住の人には選択肢としてありではないか。

  • 清川屋

酒田駅に隣接するお土産屋さん。時間がない・交通の足がない方でも、駅近なので便利。


雑多なお得情報

  • 9月はPayPayキャンペーンにより、ポイント10%還元!

スーパー(ヤマザワなど)や飲食店でコード決済すれば、ちょっとお得感!

  • ボランティアへの優待店

詳しくは、酒田市災ボラセンFBで!筆者はどこも利用する暇がなかった涙

  • 土日はかき氷にありつける⁉

東日本大震災で被災され、今はボランティアの支援をしてくださっているミツワ製氷さん

おわりに

貴重な時間を割いて、最後まで見てくださった方々、ありがとうございました。
情報の羅列感があり、時々文章が荒くなっていることをお許しください。
この文章の目的は、酒田災害ボランティアの情報共有、ひいては、実際にボランティアとして参加してもらうことにありますので、最後に参加申し込みフォームがあるリンクをお知らせして、終わりとします。

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