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SNSでモノは"売れる"

「うちの提案は購買は考えない。認知やブランディングがメイン」

前職で社長から言われた一言です。
そして、僕はこの言葉を聞いて2度目の転職を決めました。

これは、私の広告費に対する考え方もあると思っています。

広告代理店の立場として、
「広告費」というのは「売り上げを上げるための費用」だと思っています。

そのため、広告活動を行うにあたって、
モノが売れるかどうかを考えないというのは違うのではないか、
と思っているからです。

もちろん、すべての施策が購買に直結するためだとは考えていません。

認知が得意な施策、ブランディングが得意な施策、興味を持たせるのが得意な施策、バズらせるための施策、それぞれ得意な領域はあります。

ただ、どんな施策でもその先には「購買」があり、
「広告費」というものの使い道であるべきだと考えています。

SNSマーケティングの会社だったので、
SNSの中で何ができるかというのが主軸となっていたのでそういう考えだったのかもしれませんが、
それでも私は「広告」に対する考え方は変わりません。

売れるかどうか、そんなことはやってみなければわからな。
これは、SNS施策にかかわらず、どの施策でも同じです。

そのため、SNSでモノが売れるというよりも、
「SNSでもモノを売れるようにするためにはどうするか」を考えるのが、
SNSマーケの会社に属する自分の仕事だと考えていました。

そんな考え方の違いもあり、
私は転職をして総合広告代理店に行きました。

今は総合広告代理店なので、
オンライン、オフライン問わず様々な施策を扱います。

そこで私は今、SNSマーケティングを中心に担当することが多いですが、
前職の時とは違った形で施策をSNSマーケティングを捉えています。

というのも、今の会社に入り、
より俯瞰的に全体を見ることが多くなったからです。

前職の場合、全体の話は聞きつつも、SNSというパートでどうするか、
その他は他社が行っているという状況でしたが、
現職では全体を考えたうえでSNSをどう扱っていくかを見ています。

そのため、SNSをどういう位置づけで行っていくべきなのか、
他の施策と連携してどう扱っていくかというのを、
一つの施策を通じて考えるようになったからです。

そう考えたときに、
「SNSでモノを売れるようにするためにはどうするか」というよりも、
「モノを売れるようにするためにはどうすか」という中にSNSが入ってくる考えになります。

そんな中、
ホットリンクの飯髙さんが書かれた、
「僕らはSNSでモノを買う」という書籍に出会いました。

タイトルを見た瞬間、
「ずっと考えてたことだ!!!!」とワクワクしたのを覚えています。

それと同時に一つの事実が起こります。

私がこの情報を知ったのは、
Twitterで飯髙さんをフォローしていたからです。
会社のスケジュールにも記入するくらい発売が楽しみでした。
そして、発売日当日、お昼休憩の時に本屋に行って購入をしました。

これが起こった事実です。

私は「SNSでモノを買いました」
タイトルにも書いたように、
「SNSでモノは売れる」ということを自分が体験し証明しているんです。

今回、私は「SNSでモノを知る」ということをきっかけに購入をしました。
これは、もともと興味のあるコトであったため、
”知る”⇒”購入”につながったと思います。

購買行動モデルとして、
AIDMAとかAISAS、REPsとか、
この本の中でもULSASSモデルとか、
時代に合わせていろんなことが提唱されています。

しかし、その流れや方法が変わっているものの、
根本は大きくは変わらないのではないかと思っています。

知るということ、興味を持つ(自分ゴト)ということ、比較をして検討をするということ、そして購入をするということ。

この流れというものはそこまで大きく変わらないはずです。

改めて、今回の私の購入を整理してみると、
私は元々SNSマーケティングに興味を持っていたため、
ツイートを見て「知った」ということが、
そのまま興味や自分ゴト化につながり、それが強かったため比較を必要とすることなく購入に至ったという流れです。

ただ、当然これがすべてではありません。

そもそも、商品を知ることができていないから買っていない人、
知っているけど、興味が持てていないから買っていない人もいれば、
興味はあるけど決め手に欠けているから買っていない人。

「購入をするための理由」があれば、
「購入をしていない理由」というのも必ず存在します。

そして、SNSではこの理由に対してアプローチをすることができると思います。

情報を発信すれば”知る”ことにつながります。
自分の好きな人が発信をしていたり、バズったりしていれば”興味を持つ”ことにもつながります。
口コミのように詳細な情報が書かれていれば”比較・検討”をすることにもつながります。

これから先、SNSの中でももっとできることが広がってくると思います。
できることが広がることによって、色々な活用ができます。

それだけSNSには広告の可能性があると思っています。

今はまだ、「SNSでモノを買う・・・?」という人が多いと思いますが、
きっとこの先「SNSでモノを買ってるよ!」という人が増え、
いずれ、「SNSでモノを買うなんで当たり前でしょ?(笑)」
というような時代がやってくると思います。

これから先も提案の中でSNSを活用した施策をは多くなると思いますが、
クライアントから「SNSってどうなの?」と言われたら、
私は自信をもって「売れますよ」答えたい。



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