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【BTS】危険で甘いだけじゃないPied piper

メロディも歌詞もパフォーマンスもどこをとってもドロドロに溶かされるPied piper。ふと何気なく、改めて和訳をじっくり見たのだけど…Pied piperを歌っちゃう防弾少年団さん…やばい。絶対に敵わない。

조금 위험해도 나 참 달잖아 
ちょっと危険だけど僕は甘いから

널 구하러 온 거야 널 망치러 온 거야
君を助けにきたよ 君をダメにしにきたよ

이리 와 난 너의 paradise
ようこそ、僕は君の楽園

Pied piperの歌詞を見ていくと、ファンがアイドルにハマって日常破綻していく様子と、だけどそれは悪いことばかりじゃなくて、救いや励ましにもなっている様子とが描かれていて、アイドルは危険な"楽園"である、と、これがまさに沼の状態だよ…という感じ。自分たちがファンを魅了して、ファンの日常をドロドロに溶かしていることを自覚してアイドル側がそれを歌っちゃうなんて…と痺れた。

このあたりはもう魅惑が致死量…

내 피리는 모든 걸 깨워
僕の笛は全てを覚ます

그 소린 널 애태워 더 이끌려
その音は君の胸を焦がし さらに引き寄せる

반응하는 너 끊임없이 숨을 불어나
反応する君 絶えず息を吹き入れる

난 너의 guilty pleasure 
僕は君の罪悪感

해어나을 순 없어 never
もう切れない 絶対に

バンタンが笛を吹くことで私たちは魅了されて、大好きが止まらなくなって、ものすごく生きた心地なのに苦しくなる。だけど、その生きた心地を得るためにずっと息を吹き込まれ、苦しいのに彼らから息を吹き込まれないとそれを得られないという苦しみのループ。やばい依存具合だけど、私の沼っぷりはマジでそうなのよ…と言葉を失った。(もうちょっと丁寧に解釈したいけど、先へ進みます。)

じゃあ、バンタンがただARMYを沼へ引き入れるぜと言いたいのか、アイドルとファンのドロドロの関係性を歌いたいのかというと、そうじゃない気がして、少し調べてみた。

ハメルーンの伝承で「Pied Piper」について語られているらしい。

Pied piperはハメルーンの笛吹き男のことらしい。街中のネズミの退治をした笛吹き男に街人たちが報酬を払わなかったため、笛吹き男が仕返しとして大事なものである子どもを奪いに来る。笛吹きが笛を吹いて、街の子どもたちがその音色に連れられ街に子どもたちがいなくなったという話らしい。話によっては子どもたちは洞窟や新世界に連れられたとのこと。

ということはバンタンが笛吹男として、報酬を支払えとか、報酬を払わないと大事なものを奪うということ?なおさら、それはバンタンらしくないなと。

私が思ったのは、少し英雄的に解釈をしているかもしれないけれど、バンタンという笛吹男の存在によって、ARMYがそれぞれが抱える日常の苦しみから解放され、本当に自分にとって大切なこと(それがLove myselfなのかな、と)を持って新しい世界へいこうというメッセージと考えた。
現に私はARMYになって自分の幸せが何か考えて、見つけて、新しい一歩へ踏み出し始められたから…

ちなみに、ナムさんはVライブでPied piperについて"ARMYへの感謝の気持ちを独特な表現で表してみた"と解説。(↓のVライブで20:20ころ〜解説スタート *ちなみにその直前でナムさんの「えくぼ〜(日本語)!」が聞けます)

この魅惑的な歌詞と感謝を結びつけるとなると、ファンがアイドルにハマって日常が大変なことをバンタンは十分気づいていて、それでもこんなにも応援してくれることに感謝しているよというメッセージな気がして。

だから

걱정 마 나의 손은
心配しないで、僕の手は

너에게만 따뜻해 따뜻해
君にだけ暖かい

なんだと思った。歌詞の節々にARMYだけへの優しさを感じる。ARMYだからこそ感じるかなと思うけれど本当にバンタンは暖かい。万人への暖かさじゃなくて、自分たちを好きでいてくれるARMYのための暖かさなんだよね。そして、その1つ1つがすごく深くて広い愛の表現だと思う。

Love myselfして、自分の生きる道をしっかりもって、でも決して離れないで、いつでも助けるから、楽園になるからって、ARMYへの感謝と決意の歌なのかなって。

そう考えたら、同じ時期にリリースされているMagic Shop、Answer:Love Myself にもつながっているような気がして。これは私の勝手な解釈だけど…うう。泣ける。

만약에 내가 널
もし僕が君を

망치고 있는 거라면
ダメにしているんだとしたら

나를 용서해줄래
僕を許してくれる?

넌 나 없인 못 사니까
君は僕なしでは生きていけないから

다 아니까
全部分かってるよ

ARMYのこと、全部わかってるから共に歩む覚悟を決めて、いつも寄り添ってくれているんだと思う。

しかも、それがButterで確信にしてくれたように思えちゃって、もう涙止まらない。
ああ、やっぱり大好きだよ、방탄소년단。

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