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スーパーカブのエンジンを開けてみました

 ひょんなことから「カブ主」になり、エンジンが焼き付いたりネットオークションで手に入れた別のエンジンに載せ替えたりと、カブのある生活を楽しんできました。一部のつわものはともかくとしても、当地では雪に埋もれる冬期間は単車に乗らない人が多く、私もバイク店にカブを預けています。物置に残ったのは焼き付いたエンジンが一つ。せっかくの機会なので分解してみることにしました。
 今は書籍だけではなく、ネット上で分解整備に関する情報が簡単に手に入るようになりました。素人の私は、そういう情報から取捨選択をして慎重に進めていくだけです。途中経過は省略して、シリンダーヘッドとシリンダーを外した画像を示します。

シリンダーヘッドとシリンダーを外したところ

さすが焼き付いたエンジンだけのことはあり、ピストンは傷だらけです。このあとクランクのコンロッドからピストンピンを外すことができず、最終的には金工のこぎりでピストンを切断してしまいました。それでもピストンピンは固着していて、お手上げです。さらにはフライホイールがCDIのピックアップに当たってしまうという現象が判明しました。友人のメカニックによれば、クランク軸の芯がずれてしまっているということです。こうなると、クランク周りは完全に諦めるしかありません。
 ピストンがダメなので当然シリンダーもダメです。残るはシリンダーヘッドのみで、こちらはなんとかすべての部品を分解することができました。

シリンダーヘッドとスタッドボルト

エキゾーストパイプを固定するスタッドボルトもねじ山がつぶれているために外してしまいました。画像では燃焼室あたりのカーボンを除去してありますのでそれほどひどくないように見えるかもしれませんが、バルブ、特に排気バルブはカーボンで覆われていてあたり面が全く出ていません。よくこれで1000kmも走ったものだと、妙に感心してしまいました。
 今年のカブいじりはこれで終わりです。このシリンダーヘッドがどうなるか、来年の春にでも報告できればと思っています。それでは皆様、良いお年を。

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