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同軸コリニアアンテナを作る(その2)
前回の記事ではスタブの調整をしているときに、このままでは目的の周波数に共振しないおそれがあるために中断しました。そこで、位相整合部(1)を作り直すところからやり直しました。
短くするのはできても長くするのは大変なので、位相整合部(1)を380mmとして作り直し、スタブを外してnanoVNAで特性を測ってみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717219824083-QosAKwz3yq.png?width=1200)
これなら大丈夫かなと、スタブを取り付けて測定しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717219886088-AtiqPG62FY.png?width=1200)
今度はいきなり共振に近づきました。全体としてはまだ容量性なのでスタブを10mm縮めて測定したら次のような結果になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717220003566-EWwyR6OeWI.png?width=1200)
インピーダンスは少し低めですが、リアクタンス成分がなくなったので共振したことがわかります。インピーダンスを高くするにはどうすればいいかと考えていてもなかなか名案が浮かばないので、まず位相整合部(2)を外してしまいました。ここは1/4波長のショートスタブなので外してしまうと、放射部の端が電圧の腹に来ることになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1717220364580-2xKxGBkoCQ.png?width=1200)
予想もしない展開となりましたが、目論見通りにインピーダンスが高くなってくれました。ここまでは室内での調整なので、屋外に設置して再度測定しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1717220105287-D0LH3hHKw6.png?width=1200)
ほぼ50Ωの点がバンド内に現れたので、これで調整がうまくいっていることがわかります。そのままアンテナを固定して使ってみることにします。
de JM8SMO